#エンゲージメント投資 #オーナーシップ投資 呼び方は色々でいい。一時的な流行り言葉にならないで!!!
マネックスの松本大さんのブログです。
企業の最終的実質株主であると云うことは、個人投資家はいわゆるインベストメントチェーンの中で、アンカーであると云うことです。この最も重要なアンカーたる個人投資家の皆さまに、株価の値動きだけでなく、上場企業自体に興味を持っていただくことは、我が国の資本市場を強く機能させていく上で、とっても重要なことです。
松本さんが「思いのこもった」と表現されたプレスリリースです。
東証一部上場企業の経常利益はバブル期に比して 3 倍弱、純利益 4 倍弱となるも、時価 総額合計は 606 兆円から 657 兆円へと 1.1 倍程度にしかなっておらず(1989 年、2019 年比 較、出所東証)、一方米ダウ平均は同期間に約 10 倍、日経平均株価は約 0.6 倍となってお り、全般に日本株式市場の低迷が明らかです。
企業に投資 した上でその企業に対して変化や改善を提案していくエンゲージメント投資
新たに設立されたカタリスト投資顧問の特徴として「日本の個人投資家の皆さまのお金を動員します。」と明言されているので、おそらく公募投信を設定することになるのでしょうね。楽しみです。
オープンで総合的なエンゲージメントを行います。投資対象企業に対する提案・対 話だけでなく、個人投資家の啓発や、個人投資家を巻き込んで投資と投資対象企業に 興味を持っていただき意見を持っていただくこと、そして政府、取引所、財界にもさまざまな形で対話をし、提案をすること、さらにはメディアとも積極的に対話し、社 会に対する総合的なエンゲージメントを行います。
カタリスト投資顧問は、日本の個人投資家のお金の長期継続的な運用の実現をゴールとしますので、短期的なリターンを追求してその結果、企業の長期的な成長を抑制してしまうような行動には全く意味を認めません。企業の成長を促すような長期的な視点に立ち、 長期的・継続的に、投資家と企業にとって双方利益となる投資助言とエンゲージメントを行ってまいります。
企業の最終株主(beneficiary owner)を分析していくと、それは自然人か財団に行きつきます。即ち、上場企業の実質 的な株主は、基本的には個人です。この個人とマーケットを繋ぐことに、マネックスグループは創業以来取り組んでまいりましたが、加えて個人と上場企業を繋ぐことが、現在における重要な使命のひとつであると捉えています。最終株主である個人を、投資先企業へと向かう投資資金の流れ(インベストメント・ チェーン)の中で重要な一部として位置づけ、インベストメント・ チェーン全体の機能向上のために尽力していきたいと考えています。
確かに非常に熱いものを感じました。このチャレンジが息の長い、粘り強いものになることを期待します。
投資先とのエンゲージメント、対話という面では、下記のノートで取り上げたファンドも注目されます。
「マネックスグループとカタリスト投資顧問は、この活動を当社一社のものではな く、社会的なムーヴメントにしていきたい」ということであれば、上のファンドもマネックス証券で取り扱う、大々的にアピールすることもあって然るべき、と思ったり。
それはともかく、エンゲージメント、対話が一時的な業界の流行り言葉になるのではなく、長期で根付く、理解される言葉になることを強く期待します。
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