おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #29
農林中金バリューインベストメンツ (NVIC)さんが設定、運用する2つのファンド、おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選)。
この2つのファンドについての定点観測です。
おおぶねJAPAN(日本選抜)
受益権総口数・純資産総額
ファンド自体は2019年12月に設定されていますが、公募販売が実質的にスタートしたのは2020年4月なので起点は2020年3月末です。
29ヶ月連続で受益権総口数は前月末比増加、資金純流入です。
8月の増加口数は0.34億口。
投資先上位10社・上位10業種・アクティブシェア
最新の月次レポート、NVICさんのWebサイトへの掲載は未だですが楽天証券さんのページで確認できました。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_220916.pdf
上位10社に、初登場の会社はありません。
投資先は78社、前月末から増減なしです。
「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。
上位10社のメンバーですが、前月末比で7社が入れ替わり、前年同期比で8社が入れ替わっています。上記の通り、ウエイトに差が無いので上位10社の入れ替わりが激しいのは当然のことだと考えられます。
上位10社で日経225に選ばれている会社ですが、3社となっています。前月末と比べると1社減です。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
前回、今年に入って初のプラスでしたが再びマイナスになりました。特別気にしていません、長い目で見ていきます。
おおぶねグローバル
受益権総口数・純資産総額
こちらも29ヶ月連続で、受益権総口数が前月末比増加、資金純流入となっています。
投資先上位10社
最新の月次レポートは同じく楽天証券さんのページで確認しました。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_global/id401002_report1_220916.pdf
投資先数は前月末から増減なしの25社です。
上位10社に初登場の投資先はありません。
上位10社のメンバーですが、前月末比では5社、前年同期比では6社、入れ替わっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
2021年6月末〜2022年6月末に続いて、設定来2度目のマイナス。
こちらも同じく長い目で。
PBR =PER x ROE
この2つのファンドのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。
そこで思い起こされたのが、この記事です。
PBR を 因数分解すると
PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)
です。
ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。
そこで、2020年4月末以来の推移をグラフにしてみました。
ROEと平均時価総額をグラフにしました。
折れ線グラフがROEです。これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは約17%台に対して、おおぶねJAPANの投資先は10%を超えている程度。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。おおぶねJAPANの前年同期は9.48%でしたので0.99ポイント改善しています。おおぶねグローバルの前年同期は17.62%。こちらは0.02ポイントの悪化となっています。ちょっとずつですが差は詰まっている・・・のかな?
2022年8月末の日経平均 指数ベースでは
PBR (1.67) = PER(16.38) x ROE (10.19%)
ということになりますね。
加重平均だと ROE は9.04% となります。
TOPIXの2022年8月末 おおぶねJAPANの月次レポートの数字で計算すると
PBR (1.14) = PER (12.25) x ROE (9.30%)
米国の会社を主な投資先としている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』の定点観測はこちらです。
これまで投資先の詳解が掲載されていた月次レポート、2022年からメンバー限定となりました。
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