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自己紹介

新田漣と申します。 初めてのnoteなので、自己紹介記事です。 お仕事の情報や公募・コンテストの成績を記載するので、読み物としての面白味は皆無です。 1 新田漣とは2020年12月より長編小説の執筆を始め、青春コメディを基本とした物語を6作ほど書き上げた生命体です。  ※2024年3月現在 一人称の小説が得意で『とにかく面白いエンタメノベルをお届けする』をモットーに執筆しております。また、創作に役立つ有意義なツイートもしているので、よろしければフォローをお願いします。

    • 奈落のはてのキャロル 3話脚本

      ①2話ラストシーンの続き。 キャロルに鉄パイプを振りかざす銀髪の少女。 間一髪のところで、割り込んだカグラが肩で鉄パイプを受け止める。 カグラ「――くっ…」 カグラが肩を押さえ蹲る。キャロルは車椅子に座りながら屈むようにして様子を窺う。 キャロル「おにーさん、大丈夫?」 カグラ「ああ…」 カグラ(数発程度なら上腕で受けられるが…)(少しズレたら鎖骨が折れちまう) カグラ、メスを構えて銀髪の少女と対峙。 カグラ「それでも…やるしかねえな」 キャロル、不安そうな表情で畳み

      • 奈落のはてのキャロル 2話脚本

        ①“最下層”東区 中央区や南区と違い、泥濘んだ地面が延々と続く不毛の地。 キャロルが先陣し、クシーを背負ったカグラが続く。 カグラ「なあ、本当にこの辺に病院があるのか?」「とてもそんな場所には見えんが…」 キャロル「もうすぐだから、心配しないで」 カグラは従うも、不安そうに。 カグラ(“牧場”と同じように、病院も隠語の可能性があるからな…) キャロル「――よし、着いたよ!」 キャロルは枯れ木の下の泥をすくう。すぐに木の蓋が現れる。持ち上げると、中には小汚い階段。 キャロル

        • 奈落のはてのキャロル 1話脚本

          【あらすじ】 “上層”から捨てられた魔道具や生ごみを拾い、生活を営む“最下層”の双子の姉妹であるキャロルとクシーは、貧しいながらも仲良く暮らしていた。ある日、“最上層”からカグラという医師の青年が無実の罪により堕とされる。カグラに最下層の生き方を教えるキャロルとクシーだったが、定期的に最下層で行われる虐殺により、毒ガスを浴びたクシーが脳死状態になってしまう。絶望の中、キャロルはクシーの身体に魔石を詰めて魔道具として復活させることをカグラに提案する。キャロルは今の生活を変えるた

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        自己紹介

          サーフ・ブンガク・トウキョウ38

          文学フリマの朝に感じたのは、緊張でも不安でもなく全身の疲労だった。 金曜日は小田原を歩きまわった後、大喜利で脳を酷使した。土曜日は逗子~江ノ島間を友人と六時間近く歩いた。アパホテルの大浴場と寝具をもってしても、体力が回復しなかったのである。 文学フリマは、万全の体調で臨まないと取り返しのつかない事態に陥るイベントだ。 長時間座り続ける体力、声を出し続ける気力、本を手渡し続ける筋力。これらがひとつでも欠けてしまうと、四肢が千切れて胴体が爆発四散する。 そうして文学フリマ

          サーフ・ブンガク・トウキョウ38

          ファンタジア文庫から3月19日に発売される『君と笑顔が見たいだけ』って、結局どんな話なの?

          タイトル通り、今回の記事は3月19日にファンタジア文庫より刊行される自著『君と笑顔が見たいだけ』について執筆しました。 つまり、頭からお尻まで宣伝です。 担当編集さんが付けてくださったキャッチコピー、めっちゃ格好いいですよね。『君と笑顔が見たいだけ』を一文で表現するならば、まさにこのとおりです。あらすじや特設ページも、期待を煽る最高の文章が並んでおります。 ただ、中には「もう少し中身を知ってから判断したい。そもそもお笑いが題材のライトノベルって未知すぎる。有識者のレビュ

          ファンタジア文庫から3月19日に発売される『君と笑顔が見たいだけ』って、結局どんな話なの?

          抱負(2024)

          下鴨神社名物、糺の森に燃え移りそうな火柱。 さて、新年があけましたね。今年は年越し蕎麦を食べそびれたので、2024年に辿り着けているのか不安ですが、抱負をだらりと語っていきます。 今回の記事は書き殴りなので読みにくいかも! ①作家として売れる いきなりカネの話ですまん!!! とはいえ商業でやっていく以上は大事。新田の懐事情だけでなく、出版社の利益にも関わりますからね。 自分の癖や面白さを、どうすれば幅広く受け入れてもらえるのか。売れるのか。ここを重点的に考える年にし

          新田にぶっ刺さりエンタメ (2023)

          師走ですね! みなさん、走ってますか? 今回は新田の振り返り記事です。小説に限らず、アニメや映画にも手を伸ばして一気にエンタメを紹介していきます。とはいえ良かったものを全て紹介するのは無理なので、もゅっと絞ります。 まあ今年はあまりエンタメに触れられませんでしたけどね。小説は50冊も読めていません。アニメは色々と手を出しましたが、完走できたのは現時点で4~5本です。映画に至っては全然観ていませんね。アニメ映画を除けば金ローのワイスピしか観ていない。 ~完~ 「じゃあな

          新田にぶっ刺さりエンタメ (2023)

          雨降らないって言ってたじゃん東京

          クソ雨男の新田漣です。予報外れの雨に濡らされながら品川駅へと駆け込み、なんとか新幹線に乗り込めました。話と違う。自称晴れ男・晴れ女の皆様は、新田一人さえ止められない現状を重く受け止めてください。 さて、今回はいつもと違い日記のような記事です。1日目は新田漣として、2日目は新田.jpgとしての記事になります。 東京1日目 この日はどこまでオープンにできるのかわからないので、書ける内容があまり無いのですが、某出版社の式典と謝恩会に参加していました。 お世話になっている担当編

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          ライトノベル新人賞で新田がやらかしたアレコレについて。一次選考落選から受賞まで

          世間が秋を意識している中、未だに『ビオレ さらさらパウダーシート』で皮脂を擦っている新田漣です。先日、次に執筆する記事についてTwitter(X)でアンケートを募集しました。 個人的には「Aチャンネルのトオルが可愛すぎたせいで、新田の人生が狂ったんだよォ……」と癖に直撃したアニメキャラを語る気満々でしたが、結果としては三番手になりましたね。公募勢は公募の話が好きすぎる。新田も好きですけどね。ここ数年は公募を中心に人生を回していたので。 とはいえ、公募について語るのはこの記

          ライトノベル新人賞で新田がやらかしたアレコレについて。一次選考落選から受賞まで

          第36回ファンタジア大賞で《金賞》を受賞した話

          いい感じのイラストがドーピングマッチョ・イマジナリーゴールデンしかなかった。 タイトルにもある通り、新田が書いた『バックドロップ・センターマイク』が第36回ファンタジア大賞で《金賞》を受賞しました。 人知れず「ちまちま下書きしていたこの記事をうっかり公開してしまったらKADOKAWAに消される」という恐怖を抱いておりましたが、なんとか無事に公開できました。 普段はこういった記事は書きません。ぶっちゃけ他人の成功体験ってそこまで需要が無いし、どちらかといえば他人の成功で喜

          第36回ファンタジア大賞で《金賞》を受賞した話

          自分の作風や理想などを総合的に判断して、影響を受けたと言える作品を並べてみました。

          略して総受け。 今回は少し趣向を変えて、僕が影響を受けた作品を媒体問わず紹介していきます。『好き』と『影響を受けた』は若干違うので、好きなだけの作品は省いています。ネタバレは極力控えつつ紹介しておりますので、安心して一文字ずつ舐めまわしてください。 1⃣小説夏と花火と私の死体/乙一 僕が最初に読んだ小説です。初手で選ぶにしては『殺された少女の一人称』は些か癖がありますが、クラスメイトから借りたものだったので、当時の僕はこれがスタンダードとさえ思っていました。平易な言葉選

          自分の作風や理想などを総合的に判断して、影響を受けたと言える作品を並べてみました。

          ライトノベル新人賞における受賞作の傾向・評価シートについて

          人生をジュエルにして回すガチャこと、公募についてです。 突然ですが質問です。ライトノベル新人賞に応募する際、レーベルカラーを研究されていますか? 新田はゴリラなので、受賞作を片っ端から読むような分析は行っていません。そこに時間を割くより、一文字でも多く書いた方が受賞に近づくと思っているからです。とはいえ、当然ながら『独りよがりな面白さではなく、レーベルがいま求めている作品』を応募しないと受賞には繋がらないので、大まかな傾向は自分なりに探っていました。 では一体、各レーベ

          ライトノベル新人賞における受賞作の傾向・評価シートについて

          ライトノベル新人賞で一つ上を目指すには

          気軽に参加できる蠱毒でお馴染み、公募についてです。 先に断っておくと、以下で綴るのは出版社がホームページ上で開催するライトノベル新人賞についてです。 一般文芸や児童文学の公募、webサイトのコンテストに挑戦している方々のご期待には恐らく添えません。あしからず。 公募についてなぜ語るのか公募には様々な夢が集まります。 受賞、賞金、出版、重版、庭付きの一軒家、ふわもふのポメラニアン。応募フォームのボタンを押した瞬間に、脳内の狸が手に負えない速度で皮算用を始めますよね。

          ライトノベル新人賞で一つ上を目指すには