白夜もあれば極夜もある

ここ最近は晴れの日が続いてました。先日のFacebookライブでは「ノルウェーではもうすでに肌寒くてジャケットは必須」みたいなことを言ったのですが、今週は今の所半袖時々短パンです。僕の定番の服装で、一歩間違えれば、小学生の体操着。白Tに紺の短パン。これは誰から影響を受けたのか覚えていませんが、僕はシンプルでベーシックなものが好きなんですね。服を選ぶのにあまり時間をかけたくなくて、新しい服を買ってもだいたい同じ系統のモノが増えていきます。いろんな色に染まれるおしゃれな人になりたいです。

話を元に戻すと、そう、最近天気がいいんです（とは言っても向こう１週間は雨マーク）。天気がいいとなんだか気分が良くなって、ここ１週間くらい太陽の光を浴びっぱなしだから、だいぶビタミンDを貯蓄できました。天気がいいもんだからお昼時にはみんな外に出てきて、緑の上でランチしたり、ベンチに寝そべりながらパソコンをカタカタ。僕の好きな風景です。日差しが強いので、サングラスをしながら歩く姿も様になる。「光」って人を明るくさせる存在で、みんな光のあるところに集まるんです。華のある人だったり、いわゆるスターにどんどん注目が集まりますよね。輝きは人を惹きつける。でも光には影が付き物で、光があれば必ず影もある。そんなことも覚えておきたい。

北欧に対する多くの日本人のイメージって、「幸せな国」「社会保障が充実してる！」「誰に対しても優しい」「個を大切にする」こんなところだと思います。僕の経験上みんな口を揃えて同じことを言います。僕もそう言ってます。世界幸福度ランキングでは常にトップ（フィンランドは２年連続、その前はデンマーク）にいる。「北欧」について書いた本を出せば瞬く間に話題になり、北欧という言葉にあやかって、僕もWebメディアなんか始めちゃう。あたかも「ユートピア（理想郷）」かのように崇めすぎて、その期待値はぐんぐん上がる。本当の北欧らしい良さから放たれる自然光に、伝聞や理想というでっち上げの光が当てられて、その本質が見えにくくなっている気がします。明るすぎると発光源は見えなくなって、その分影との境目がくっきりする。

対して日本はというと影の部分に光が当てられるというよくわかんない状態になっている。「残業」「過労死」「男女不平等」そんな言葉たちが棚に上げられすぎて、なんだか息苦しさを感じることがあります。もちろん社会をよくしようとする上で、マイナスな部分に焦点を当てるのは正しいと思いますが。。日本にはもっと世界に誇るべき素晴らしいものがたくさんあります。海外に住んだことがある人なら一度は日本の凄さを痛感したはず。24時間空いているお店がそこら中にある国なんかそうそうない。たった100円で便利で精度の高い商品を作れる国なんてそうそうない。ワンコインであんなに美味しい丼ぶりを食べられる国なんてそうそうない。うま味を見つけちゃうくらいなんだから、こんな繊細な舌を持っているのは日本人くらいじゃないですか。僕だけかも知れませんが日本人は自己PRが下手くそなので、うまくその良さを世界に発信できてないんじゃないかな。少なくともノルウェーまで届いてないみたいです。

「北欧の人はみんな幸せ説」

僕はこれからの２年間でこの説を覆したいと密かに思ってます。正確には覆すというよりも「北欧＝幸せ」という妄想はもう辞めようよ、ということを言っていきたい。北欧の明るい部分だけに眼を当てるんじゃなくて、もっと本質的なところに迫りたいと思います。男女平等でよく取り上げられる北欧ですが、北欧諸国の女性議員の割合よりもはるかに高い国だっていくつかあります。たしか一番はルワンダ（60％くらい？）で、キューバやボリビアなんかも上位にいた気がします（女性議員の割合が高い＝男女平等とはならないことはとりあえず置いといて）。

「北欧」ってどんなところなの？

これがこれからの僕のテーマになりそうです。もっと本質的な部分に迫りたい。影の部分を取り上げることもその国に対する敬意なのかなと思います。「こういうところは改善した方はいいけど、あそこに関しては右に出る国はいないよね」光と影のバランスを大切にしていきたいです。

今日の日没は19:34でした。ノルウェーに到着した時は21:45ごろ。1ヶ月半も経たないうちに２時間近く早まりました。こちらは少しずつ白夜から極夜に近いづいています。


今回の一枚です。以前、街に出た時に撮った一枚です。中心部には大きめの湖があって、そこにはたくさんの白鳥や鴨が思い思いに泳いでいるんです。そんな光景をじっと眺めていて、ハートが出来ないかななんて思っていたら、まあ眼を細めればハートに見える一枚が撮れました。結構粘ったのですが、なかなかハートは撮れなさそうでした。最近は停滞してますが、インスタグラムで写真アカウントも持っているので、よろしければ覗きにきてください。それでは！
https://www.instagram.com/raindeer.photography