見出し画像

オセロ的広告戦略

こんにちは。
巷で話題の音声SNS「Clubhouse」ですが、デンマークではあまり聞かなくて(Twitterのトレンドとかに入ってない)なんでだろうと思ってたら、どうやらAndroid版でのアプリがまだリリースされていなくて、「なるほど、Clubhouseはこれからの分断社会の貢献者か、、」と察した松木蓮です。
#Clubhouse招待して欲しいです

(ブランド信仰国)日本ではiPhoneユーザーが多いので1週間ほど前からClubhouseの名前をちらほら見るようになりました。招待制のSNSで、音声版Twitterと呼ばれているようで、結構面白いみたいです。
#Clubhouse招待して欲しいです

このClubhouseは招待制であるのに加えて、2人しか招待できない。おまけに現状App Storeでしかダウンロードできないという鎖国ぶり。友達がいないぼっち層にとっては、かなり参加ハードルが厳しいSNSで、メルカリで招待枠が売られるほど。

僕はと言えば、NorrのメンバーがすでにClubhouseを使っていたので招待してもらおうと思ったのですが、なぜか招待を送れない事態(電話番号が問題?国は関係ある?)が発生しておりまして、未だにTwitter上で「今日の〇〇さんの話面白かったー!」と呟く人の言葉に想像を膨らませ、妄想することしか出来ず、置いてけぼり状態です。
#Clubhouse招待して欲しいです

【オセロ的広告戦略】

さて、今日は「オセロ的広告戦略」というタイトルで、マスメディアの権威が落ちたこれからの広告について考えていきたいと思います。今さっき、僕は「置いてけぼり状態」という表現をわざと使いました。

もしかして、今これを読んでいるClubhouse童貞の皆様は「あれ、私知らない?」となっていませんか?大丈夫です。今、現象的にClubhouseが流行っている空気感が出ています(多分流行りつつあるのは事実です)が、人口比で言うと数%程度(せいぜい10〜15%とか)なはずです。

モノやサービスってこんな感じで広まるよねー、を表したイノベーター理論と言うのをご存知ですか?大衆の特性を5パターンに分けて、それぞれ、

・Innovator (2.5%)
・Early Adaptor (13.5%)
・Early Majority (34%)
・Late Majority (34%)
・Laggard (16%)

※カタカナで「アーリーアダプター」と言われてもなんのこっちゃと言う人もいると思うので、英語で(↑)。

画像1

↪︎ソース:ワンマーケティング

こんな風に分けられることが多いと思います。で、一気に広まる臨界点があって、キャズム(深い溝)と呼ばれるのですが、こいつがちょうど16%ほどに当たります。図で言うと、「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」の間。ちなみに、日本でのiPhone普及率は5割前後とか6割超えとか(サイトによってばらつきあり)で、とかくキャズムはとうの昔に超えて、レイトマジョリティー辺りにいると思います。

このへんはマーケティングのイロハの”イ”くらいの話だと思うのでこの辺で終わりにしますが、Clubhouseはまだせいぜいアーリーアダプターにいると思います。ですが、Androidでは使えないことを考えるとiPhoneユーザーのなかでホットな話題なだけなんですね。なので、日本の全人口比、もっと言うと世界規模(世界ではAndroidが圧倒的マジョリティー)で言えば、まだまだ知られていないサービスと言うことです。

で、なぜClubhouseの話をしているかと言うと、もちろん招待して欲しいから(※4回目)なのですが、強いて言うならば、広め方がオセロっぽいなと思ったからです。

【オセロはひっくり返すゲーム】

招待制であるがゆえに、ユーザー視点だとある種の特権っぽい感じで働いてるような気がするんですね。もちろん彼らは意識していないでしょうが、面白がってなのか、素面なのか、「〇〇さんのトーク面白かったぁ」「なかなか聞けない〇〇さんのお話聞けて楽しかった!」とか呟きます。

他にも「Clubhouse始めました。使い方分かりませんが、よかったらフォローお願いします」みたいなのも流れてきます。

こうした声が広まるにつれてタイムラインはその名の通り、クラブのお祭り的現象が起きて、まだやっていない人からすると「え、あの人もやってる」「やってみようかな」となる。

この広まり方がオセロです。

つまり、まだやっていない人を「白」とするなら、その周りにすでにやっている人達「黒」を置いてあげると、まもなく「白」が「黒」に変わります。

とってもシンプルですが、SNSが普及した今っぽい広め方だと思います。

【ポイントは挟む環境を作る】

オセロの正攻法といえば、「角を取ること」だと思うのですが、それに加えて「相手に憑依してマスを取らせる」と言うのがあると思います。最初にマスを稼ぎ過ぎてしまうと、後半で側の部分を取るときにガッポガッポ取られることになる。

なので、相手が嫌だなぁと思うところをチマチマ攻めるのが良いと言うことですね。最終的にマスを回収できれば勝てるので。

では、「挟む環境を作る」にはどうすれば良いのかと言うことですが、このオセロ的広告戦略が利く(相性が良い)メディアとタイミングがありそうです。

メディアとしてはラジオ的なものが良いと思っていて、タイミングはリリース後です。ラジオの構図は、話し手(数人)と聞き手(あなた)の2手しかいません。で、MCと呼ばれる人にそのサービス提供者がゲストと言う形で呼ばれますね。もちろんそのサービスの告知に来るわけですから、そのサービスの話になる。リリース後がミソなのは、MCに体験させるためです。

本の告知や映画の告知、サービスの告知などで多くの場合はMCはすでにそれを予習していると思います。その上で、「この本のあの部分良いですね〜」とか「あの機能が他になくて使いやすいよね」と純度100%の口コミが流れる。

で、先ほどの通りラジオの中では、MC、ゲスト、あなたしかいないわけです。なので、MCとゲストがそのサービスをすでに使っていると、使っていなのはあなただけになって、「あれ、使ってみようかな」と誘導出来そうな気がするんですね。ちなみにこれは正確なデータが取れているわけではなく、理論的にはこうだよね、と言う話です。

テレビになると、ゲストが何人かいる場合が多いと思うのですが、そうなるとサービスを知っている人・知らない人が混在して、サービス提供者は「いかにそのサービスが良いかをプレゼンする場」になってしまう。こうなると「使ってみたい」と思う人もいれば、そうでない人もいて、挟むのが難しくなると思います。

ポイントはいかにして挟む環境を作るかです。

少年時代に、「昨日のエンタ見た?」と言う話で花を咲かせますが、5人中あなただけがエンタを見ていなかったら、とてもその会話についていけませんし、「来週は見ようかな」となるはずです。

もちろん、広告はそのタイミングとターゲット層によってアプローチの仕方が大きく異なりますが、オセロ的広告戦略はネット時代との親和性が高いんじゃないかなと思います。



松木蓮が管理しているメディア・その他
—————————————————
■北欧情報メディアNorr:

https://norr.jp

「Paint Your Life(人生に彩りを)」

北欧に関する多種多様な情報を発信中!



norr サムネのコピー



「SHARE WITH US!!」

現在、北欧情報メディアNorrでは

北欧に関する記事を募集しています。

詳しくは下記リンクよりどうぞ!

画像3

https://norr.jp/share-with-us/


■北欧留学大使:
https://instagram.com/norr_ambassador

「北欧に留学してる人の情報発信の場」
x
「北欧に留学したい人の情報収集の場」

001のコピー



いただいたサポートで、心の栄養を蓄えようと思います。よかったらサポートお願いしますo(^▽^)o