GBVSRと格ゲー初心者
GBVSR
上記「グランブルーファンタジー ヴァーサス(GBVS)はストレスを与える仕様ばかりでけしからん」という記事を昔個人ブログに書いてました。
そして2年後の今その続編であるグランブルーファンタジーヴァーサスライジング(GBVSR)が出たのだけど、ストレスの理由のひとつに挙げた「勝利演出スキップしない奴イラつく問題」は解決していた。なにしろ勝利演出は自動でスキップされるのである。
今思えばあの主張はイチャモンもいいとこだと思うのだけれど、プロゲーマーの配信でも勝利演出飛ばさない相手にキレていたのを見たし、わりと妥当な主張だったのかもしれない。
本作の目玉(だと思っている)のオンラインロビーは・・・個人的にはちょっと不満が多い。頭の上にはランクマッチのランクが表示されるので、ランクが自分より下の相手の台には入りづらいし下の相手に負けるとイラつく。実際にはランクマッチをしなければ変動しないのでオンラインロビーにおいては参考程度の肩書なのだが、矮小な僕はチート系主人公を肩書だけで舐め腐るモブになってしまうのだ。
また本作にはフリーエディションという機能制限された無料版があり、そのプレイヤーもロビーに参加できる。だいたい察しは付くと思うけどその無課金厨に負けるとまたイラつく。というか構造的な問題がある。
思い出すのはプロ野球のオールスターゲームで松井秀喜に投手イチローを当てた一件(リアルで見てたわけではないのでその逸話)だ。イチローからすれば投手は本職ではないので打たれて当然だが、松井からすれば打っても何のメリットも無いどころか凡退に終われば一生の恥。それと同じことが本作では起きていて、金払ってない程度の覚悟の奴に負けるのは恥、というプレッシャーを何故かお金払ってる側だけが強いられているのだ。まあ1対1の対戦ゲームは多かれ少なかれ常にそういうものだとも思うけど。
要はどうやっても負けたらイラつくだけなのだが、ランクではなくプレイのスタンスのみ表示するストリートファイター6、同じランクのみでロビーを形成するGGSTといった先行事例の方が個人的には邪さの遭遇率が低かった。
格ゲー初心者
格ゲー未経験者がいかに入りやすい土台を作るか、というのが昨今の格ゲー界のトレンドで、ボタン必殺技とトリプルアタック(ボタン連打のコンボ)を備えた前作GBVSはその先駆者の一つだった。
その後のモダン操作を備えたストリートファイター6の成功から格ゲー初心者向けのシステムは「正解」とされ、それらを否定する人に人権が与えらえれなくなってから久しい。幅広い層にゲームを売りたいメーカーからしたら間違ってはないのだろうけど、インターネットの動きとしては行き過ぎというか、「救うべき格ゲー初心者」をいくらなんでも下に見すぎではないかという印象がある。ジャンプやガードのやり方もわからない人を救ったところで、自分たちの対戦相手になるまで上がってくるには別の壁があるだろう。本当に救うべきボリュームがあるのはもうちょっと上の層ではないのだろうか。
個人的にもっと解決すべきなのは操作方法ではなく、何をやっても相手に近づけないとか相手ばかり攻撃が通るとか、そういったメンタル的な不平感だと思う。格ゲーの感想でよく言われる「初心者が上級者に一方的にボコられる」の中でコマンド入力やコンボの難しさはさほど関係ないのでは。それらはボコる方法だ。
これを解決するのに必要なのは数字による説明だと思っていて、例えば波動拳は30フレームの硬直がありジャンプ攻撃は発生35フレーム、つまり相手が飛び込む数フレーム前後で波動拳打ってたら絶対負けるんですよとか、秒間で平均数%ゲージが回復するから十数秒に一回はゲージ技使っていいんですよとか。もうすこし格ゲーのオタクな部分に踏み込んだ、論理的な補助があればいいと思うのだけれど、そろそろAIでなんとかしてくれないだろうか。
どこに何を言いたいのかわからない記事を書いて、僕の2023年は終わります。