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イースIXを遊んだ感想
話題のPS Plusのエクストラに加入してイース9を遊びました。
発売日は2019年なんで今更すぎるんですけど、セールでも4000円くらいだったのが月額1,300円で遊べるのでコスパを気にする人は今が旬かもしれない。
アクションが派手で小気味よいARPG。話とキャラはラノベ寄り。
良かったところ
サブクエスト
本作のメインストーリーはJRPGの例に漏れず古代の神話や魔界がどうのこうのといった話になるが、それとは別に舞台設定は帝国に支配されたばかりの属州というやや現実的でハードな背景がある。
それに伴い「国を追われた王家」とか「反乱を企てる分離主義者」みたいなのが当然出てくるのだけれど、本作の面白いところがそれらを扱うのはサブクエストということ。すなわち世界の存亡に関わらない「俗事」を見届けるのは必須ではなく、プレイヤーの裁量にかかっている。
実際のところメインストーリーを進めるにはある程度の稼ぎが必要で、それにはサブクエストを進めるのが一番効率良い=サブクエストは事実上必須クエみたいな感じなんだけれど、この際そこは重要ではなく、自分の意志で何か大きな物事が進んでいると錯覚するところに面白さがある。登場するキャラクターも話の規模に合った大物が多く、それらがメインストーリーに一切絡まないのも何かに反抗しているような気持ちよさを感じた。
微妙なところ
全体的に作りが安っぽい
エンディングでとある重要キャラが「エンディング後の姿の3Dモデルを作る予算がない」と思われる理由で登場しなかったのには天を仰いだ。
過去作との繋がりがある
先に断っておくと、過去作のキャラやその関係者が何人も出しゃばって新規のプレイヤーは置いてきぼり・・・みたいなのは無い。話が地続きのシリーズ作としてはかなり良心的。
ただし主人公アドル個人の過去作における武勇伝はけっこう擦られるというか、割とメインストーリーに関わってくる。あの地であの巨悪を倒しただとか、かの神とマブダチだとか。
この辺りは評価が分かれる。「初週数万本程度のマイナー作品の癖に過去作持ち出すな」は正論。しかしこの道30年のゲームレジェンドであるアドル・クリスティンにはその無法を貫く格があるとは思っているし、実際自分はせいぜい1作しかやってないのにシリーズファンは号泣必須!みたいな演出で感動してしまった。最近の新日しか知らない人が天龍源一郎の引退試合で感動するような、昔からのファンを詐称して遊べる勢いはある。
話の真相がズル
ズル。ノックスの十戒違反。
総評
1300円ならやった方が得。
・・・やらないと損するゲームには負ける。原神とか。
クリアまで40時間ほど。濃密な体験ではあるけれど、クリアしたところで配布石は貰えないしMCUに繋がるわけでもない。
新規が入るには厳しい時代。今のシリーズファンが寿命で死ぬ前に完結して欲しい。