京都・ふたり旅
大分の旅のあとから私の中でなんとなく「卒業」というテーマがでてきた。
囲いから出る
自分の軸をつくる
ふわふわしたイメージの、でもふつふつ湧き上がるような。
旅の熱はまだ冷めずちーちゃんとのメールが続いていた。
ふたりとも「ひかり」のことを熱心に語ってた。
その最中に東日本大震災がおきた。
発生のほんの数時間前に交わしていた言葉。
・・・
ひかり はみんなの中にそれぞれあって
時に共鳴して
引き合って
光あって
また別のひかりとつながっていって
それを繰り返して
そんなイメージがする
ありがとうを贈るような感じ?
・・・
会いたかった。
メールや電話ではなく会いたかった。
東寺には祈願の大きな札がかかっていた。
大日如来さんの足元にいるとなんだかほっとできた。
ちーちゃんとふたり、そこで不安や希望を確かめあった。
「何ができるだろう
今までと違う・・底のほうをひっくり返す勢いで何かをしたいって思う」
頭の中で鳴り続ける目覚まし時計。
ぐらぐらしてた。
地面も心も世の中も。
大きな渦に巻かれていく。
何ができるのか
何もできないや
何をしても嘘のように思えて
無力な感覚にじわじわと侵食されていく。
そんなことはおかまいなしに
自分に宣言したことは進んでいく。
「貸してもらった船井さんの本を読んでみて
見えない世界を特別扱いしていたのは自分の方かな?って思いました。
経済界の、こんな現実世界の人が見えない世界の話を語っていて、
その本がいっぱい読まれていて・・それが現状。
もっと身近で当たり前のものなんだって気がしてきて。」
毎日のあたり前のなかに「ひかり」を見つける
闇の中にある光
光の中にある闇
両方あることが自然な姿
これまで上へ上へと向けていた意識を
下へ降ろしていく。
現実を見るんだ。
現象世界。
物質世界。
見えてる世界。
そこに見えない世界を重ねてみる。
まるでトレーニングのようだった。
何度もやるうちにホログラムのような別の世界があることに気づいた。
新しい視点。
卒業への足掛かり。
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