下積みが長い会社の話。
20代前半戦(2016〜2020ごろ)、同世代の起業家たちが新進気鋭のビジネスモデルでどんどん調達して焦っていた。
自分は銀行2〜30行くらい回って門前払いされているのに、正直これそんなに跳ねるの?みたいなビジネスモデルでVCから数百万数千万を調達する同世代達の躍進。
そんな輝かしい?同世代達に対して、積み上げてきたものが何もない中卒は嫉妬して、自分も何かよくわからんけど、跳ねそうなストーリー描いて持ってってみようかな?
なんて気持ちも芽生えたりしていた。
でも、やりたくもないし、儲かるかもわからない、そんでもって返済はないとはいえ、人からそんな安易にお金を出してもらうのは気まずいので、辞めた。
オフィスを借りてどんどん上手くいっている?同世代達を横目にオフィスも借りず自社で運営するシェアハウスのリビングに寝袋を敷いて寝て、朝には魚屋のバイトに行く住人の足音で起こされていた。
とにかく目の前のシェアハウス案件やできる企画、仕事はどんどん受けて、小社長として不義理をしたら謝り、仕事をもらったらお礼を言いそれを積み重ねた。
当時はそんな暮らしの自分とは相反して、渋谷、六本木、目黒、東京のなんか良さそうな場所にオフィスを構えたり、
新しい調達をした、バイアウトした、とにかく儲かってそうみたいな発信をする同世代の投稿に勝手にサンドバッグされていた。
よくよく考えたらそうやって嫉妬できる人たちがいたから頑張ろう頑張ろうってやってこれたんだけど、今10年ほど会社をやってきてまわりを見たら発信する人たちも減って、大きな夢を語っていた人たちほどいなくなっている感じになってしまった。
まあ、大きな夢を語ってたやつが会社潰そうと、ピボットばっかり社長になろうと、人間焼畑農業社長になろうと、西麻布漬けの社長になろうと、自分にはなにも関係ないから良いんだけど。
俺は何一つあきらめてなくて、新幹線には乗れなかったけど、鈍行電車の片道切符に揺られながら、今ある手札でやれることやり続けて会社を尖らせていきたいなと思ってる。
かっこいい一発逆転はないけど、試合に出続けていたらチャンスが回ってくる確率は上がるだろうし、送りバントでもなんでも良いから勝ってみたいな。勝ちってなんなのかはよくわかんないけど笑
これから先、自分から投げるボールかもしれないし、相手から来るボールかもしれないけど、「なんかデッカいこと」やりたいってずっと思ってる。
だから今日もまた下積みを積み上げる。
沖縄でビーチ運営の話がきたので、謎収支計画をつくってます。何やってるのかよく分からないプロデュースおじさんにまた一歩近づいている気がする。
数年後読み返したら、顔を真っ赤にするであろうnote。会社も八期目になったので、書きました。