ホロスコ星物語212
真っ黒な巨躯の太く逞しい腕を掴み、宿の外、裏手の袋小路までレグルスを連れ出して、改めて小恵理は、どういうことよ、と問いかけます。勿論、急にレグルスが宿の主人に宣言した、小恵理がイダを出る、代わりにレグルスがイダを守るとかいう、意味不明な内容についてです。
ベスタもアルトナも目を覚ましていない状態で、いきなりそんなことを言われたって、どこをどう納得しろという話でもあって。ましてや、二人とも今現在こそ命の危険はなさそうではあるけれど、意識不明っていう、決して気を緩められる状況で