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Week11: 気候変動のテクノロジー投資とコラボの力〜社会人17年目のイギリス留学🇬🇧

今日の写真は、秋学期の授業と年内の課題提出を終えて、フラットメイトたちとロンドンのゴッホ展に行った時のものです。

ということで、秋学期が終わりました。あっという間で短かった❗️

とはいえ束の間の休息ののち、年明けに連続で3つ課題提出がかるので、勉強は続きます。

今日は、先週もnoteに書いた、海運業界(マースク)の脱炭素に向けた取り組みを提案せよ、の課題から、気候変動のテクノロジー投資ってお金かかるんだけど、どうしたら実現できる?、を考えてみたいなと思います。
※あくまで、課題として提出した仮想提案です。夢想です。

脱炭素のためのテクノロジーはお金がかかる💸

先週のnoteにも記載しましたが、いま、海運業界は脱炭素の求めに呼応して、船舶燃料の置き換えを模索しており、この燃料の置き換えが脱炭素のカギになります。

マースクの場合は、グリーンメタノール推しですが、
①グリーンメタノールの供給量はまだまだ少ない
②レンタル船なんかもあるので全て置き換えるのは難しい
③そもそもメタノールは二酸化炭素を比較的少ないながらも排出する

という欠点があります。

なので、

"出た分の二酸化炭素をつかまえて、もっかいメタノールを作る"

ってできたらいいんじゃないか?と考えました。

日本でも最新技術が研究されている、DAC(direct air capture=直接空気回収)の技術を使って、二酸化炭素を捕まえて、水素とくっつけてメタノールを生成し、船舶燃料のサーキュラーエコノミーが作れたら、本質的な脱炭素なのではないか、と妄想したのです。

しかし、調べていくと、この技術はドラえもんの道具とまではいかないまでも、理論的には可能だけど、産業として実用化される段階には至っていない。

つまり、お高い!コスパが合わない!

ということが見えてまいりました。

かかるお金はどうやって稼ぐ?💰

しかしながら、理論的には可能なはずなので、お金と時間があればできるのでは?類似の投資が行われていないか、を調べてみました。

そこで見つけたのは、Microsoftと、DACのスタートアップである、クライムワークス。

クライムワークスは、Microsoftの代わりにおっきな扇風機を用いて二酸化炭素を空気から集めて、地中に埋め、Microsoftは集めてもらった分の二酸化炭素に対してお金を払う、というビジネスモデルを作っています。

また、Microsoftは、このおっきな扇風機の工場を作るためのお金を出資しています。
Microsoftとしては、短期的な1年2年の利益を目的にお金を出しているのではなく、長期的な視野に立って、お金を使っていることがわかります。

この"二酸化炭素を集める"、ということそのものが、お金を稼ぐ仕組みになっているんです。

水素とくっつけてメタノールを生成する、というサーキュラーエコノミー化の事例は、課題提出までの期間では見つけられなかったのですが、いくつか可能性を探っている論文は見つけました。
空気中の二酸化炭素のように、グリーンメタノールもこれから価値がある、とみなされてみんなが欲しがるものになっていく可能性が高いので、こうしたグリーンメタノールのようなの投資には、価値があると言えるのではないか、と思っています。

1人(1社)でできないなら、仲間を集めよう。

クライムワークスは、技術や構想があっても、実現のためのお金がない。他方、Microsoftは自社の二酸化炭素を減らしたくて、お金はある。
この両者が組み合わさってできたのが先ほどのおっきな扇風機。

同じように、マースクは体質改善などを地道に重ねてきており、今、比較的お金がある状態。

中には今すぐ使わないお金もあるはずです。

なので、今すぐには使わないお金をこうした技術と構想をもつスタートアップへの投資することは、意味があるのではないか。

それでもこの開発途上の技術に投資するにはまだまだ、足りないので、化学メーカーなど二酸化炭素を材料にいろんなものを作れる顧客もいるんじゃない?(妄想)、船舶や港をはじめ、こうしたDACプラントと化学メーカーと一緒に、脱炭素時代の、
"空気中の二酸化炭素から作ったグリーンメタノール"
とか、
"空気中の二酸化炭素から作った肥料"
とか、を繋いでいくビジネスができたら良いのでは?

価値があるもの、に対してそれぞれが持つ強み(お金を含む資産)を出し合うことで、実現していく仲間集め、がビジネスをしていくには欠かせないなぁと思いました。

私たちにできること

これって価値があるよね、いいよね、っという雰囲気作りに参加すること、は個人ひとりでも参加できるのかなと思います。
そんな雰囲気が新しく価値のあるものを作り出すエネルギーになるのかなと。

なかなか声をあげて、SDGs!サステナビリティ!気候変動!というのも勇気がいるので、日々のちょっとお金の使い方とか、SNSのイイねの宛先に、一つ軸を設けてみる。
また、買い物やイイねの前に、一瞬立ち止まって、これは本当に価値があるのか?裏打ちのある情報なのか?を確認することも、小さな一歩になるかなと思います。

おまけ: Take a picture of me!📸

冒頭のゴッホ展では、写真を自由に撮れたのですが、フラットメイトたちは撮られ方も撮り方も上手で、展示物の前に立っては、
Hey! Take a picture! Take a picture of me! Come on!
と言ってはポーズをとります。

で、めっちゃキマっててかっこいい。日本人としては、どうもカメラを向けられるとピースをしたくなるのですが、なんか毎度お決まりでだんだん恥ずかしくなってくる。
相手からするとそのポーズも新鮮らしく、今度は、
Wow! Japanese style! Cute!! ✌️
と言われる始末。。。

ジェネレーションギャップなのか、お国のカルチャーギャップなのか、はたまたケータイの機能の違いなのか、大事な一年、もう少し印象的に記録に残せるようなカメラワークやポージングを向上させたいと思いました。

それでは、今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう。

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