葛藤
大好きな父がこの世からいなくなって二カ月ちょい
まだ、そんなもんなのか
ずいぶん時間は流れたような気はするが
我が家から高速を飛ばしてノンストップで5時間かかる実家に、二匹の猫と暮らす母
私は母が苦手だ
私が理想とする母親像とは違っていて
我が強く、自分が中心に居ないと気が済まない
依怙贔屓もするし、口調もキツくて品を纏わない
綴っていて哀しくなる
私の初めての記憶は、3歳頃で
アパートの鉄の扉を泣きながら叩いている
「ごめんなさい、ごめんなさい」と
何かをして、外に放り出されたのだろう
親になって思うが、3歳の子供を放り出すって、どんな状況だったのか
理解に苦しむ
優しい言葉や温もりの記憶がほとんどない
それでも、私は長女だから
責任があるし
父に託されているから
一人になって寂しがっている母に連絡をする
しかし、決まって誰かの恨み節や損得、金の心配の話題で
8割以上話すのは母
電話を切った後は毎回消耗する
父は、母に年金に手をつけなくても暮らせるほどの蓄えを残していったのに、それでも不安はあるようで
大人になって、幾度も話したし、忠告もしたが、性格は変わらない
いつも他責だ
優しくしたいのに
見返りを私は求めているんだろうか
何も望まない
ただ、穏やかな会話をして 毎日の無事を確認したいだけなのに
父とは一年半以上も、毎朝毎日電話して、互いに幸せな日課だったのに
母には出来ない
私が至らないのか
しんどい、、、