未公開の地下壕を3Dゲームで探索!高専生がLiDARとUnityで再現した驚きの技術
先日の高専オープンキャンパスで印象深く残った研究を本日は紹介いたします。
訪れた先は、八王子にある東京高専でした。八王子は戦時中、浅川地下壕という施設で零戦や航空機の部品製造が行われていた地域です。
この地下壕は現在では崩落が起きており、一般には公開されていません。しかし、東京高専の学生たちはこの歴史的遺跡をデジタルデータに変換し、後世に残すという素晴らしいプロジェクトに取り組んでいました。
彼らはLiDARを使用して地下壕全体をスキャニングし、3D映像化を行いました。さらに、ゲーム制作エンジンのUnityを用いて、ゲームコントローラーを使って地下壕を画面上で探索できるように工夫しました。
Unityは世界的に広く使われるゲームエンジンで、NintendoやSQUARE ENIXも自社のゲームエンジンとして採用しています。オープンキャンパスでは、参加者は実際にゲームのような感覚で地下壕を探索でき、放置された加工機械や洞窟のリアルな質感が再現されていました。
このプロジェクトを推進したのは機械科の学生たちでした。通常、機械科と言えばロボットなどのハードウェア設備がイメージされますが、今回の研究を通じて現代では総合的なエンジニアリング能力が求められていることを改めて感じました。従来の「機械科」という名前だけでは、彼らの能力を十分に表現できないかもしれません。
このオープンキャンパスで、高専の学生たちには日本の将来を担う大きな可能性を感じました。
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