電力供給のあるべき姿を改めて考える
現状の日本の電力供給は、通常時であれば、いつでも電気を自由に使っても停電することは殆どありません。それはCO2を大量に排出する火力発電で必要電力の7割を供給しているからです。
そのおかげで日本の年間の停電時間は大災害等が発生しなければ、1件あたり数分のレベルまで低くなっています。あくまで平均なので殆どの家庭は停電はゼロということになります。
<出典:数表で見る東京電力?>
上記の議論は、あくまで電力会社から配電線を用いて電力を供給するという、一方通行の議論です。一方通行なので大災害時に、電力会社の発電所や送電線で大きな設備損壊があると、長時間の停電が発生します。2018年の北海道地震で発生したブラックアウトが記憶にも新しいと思います。
現代の電力供給は、
・通常時は電気は使いたい放題で停電することも殆どない
・その代償にCO2はガンガン排出している
・大災害が起これば長時間の停電リスクを負っている
となっています。
なぜか、これが安定供給と言われていますが、本当の安定供給は、
・通常時は、贅沢な使用を抑制することで、停電することは殆どない
・CO2を排出しない再エネが主で電力が供給される
・大災害時でも、必要最低限の電力は確保できる
だと思います。
安定供給というのは、電気を使う断面だけではなく、将来、人間が安定的に生活ができる、持続可能という面でも考えないといけないと思います。
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