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Photo by
sodonder
誤認逮捕5 拘置所へ
かくして刑事裁判を通して勾留生活が続き
相変わらず署の留置場での生活
相方(同居人)は窃盗の常習犯
主にか家電品を換金していたようで
「そんなものどうやって盗むの?」
「あぁ、普通に買い物カゴの台車に乗せてな
そのまま駐車場へ行って積んで帰るだけ」
なるほど、盲点やな
この男、かつてはトレーラーの運転手
某港には決まった日にメーカーからの多量の荷物が
トレーラーで届き、そこに荷台だけ置かれる。
次のトレーラーがそれを繋いで運搬する
中身は大量の家電や家具
その荷物を狙った窃盗犯だったようだ。
しばらくして裁判のため移管となった。
「お元気で、ワシは持ってかれて帰られへんけどな」
(有罪で刑務所に収監されて)という意味
結局、私は2ヶ月半もの期間、同留置場にいた事となる
重犯でもなく、捜査に支障もないからだろう
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3ヶ月目にいきなり移管となった
拘置所に移送され、そこでひと通り身辺調査され
(肛門まで見られる)
夕刻、個室に放り込まれた
刑務官が
「これから食べてくれてええけど、
後片付けは後にまた説明する」
置かれていた夕食は、留置場のそれと
比べ物にならないほど豪華だった
麦飯、味噌汁、おかず2品、デザートにお菓子
その辺で食べれば千円近くするのでは?という程
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写真はイメージで似ているが実際の食事とは違います。
留置場の場合、刑事が言うには
「恐らく落札した近隣の業者が入れてるねん、
予算は300円だったかな価格競争や」とのこと
拘置所は懲役囚が調理場で作るらしい
翌日からは時間になると、礼儀正しい担当の懲役囚が
食事を各房に配って回る。
しばらくは房内で横になる事は禁じられる
就寝時と午睡といって昼寝の時間があるが
(幼稚園か!ここは笑)
その時以外は座っていなければならない。