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日焼け止めの話

スキンケアについて

突然ビッグワードですが、みなさんスキンケアてされてますか?今ではされてる方が多いですよね。

洗顔して、化粧水つけていれば「立派!」と言われた時代も、一昔前はありました。今や日焼け止めもマスト!な傾向。非常に良いことだと思います。(色白男子好きなので焼かないでほしいし)

ただ日焼け止めって、ほとんどが洗顔じゃ落ちないんですよ。落とせるには落とせるんですけど、いわゆる「泡でやさしく」だとほぼ落ちません。泡立つ系の洗浄剤は「泡になる瞬間」が最も洗浄力が強いので、直塗りしてコスコス肌の上で泡立てれば落ちるでしょうけど、摩擦と強烈な洗浄力のダメージは大きく、紫外線ダメージとは異なる大ダメージが蓄積します。

で、ダメージを受けていない状態ならばプラスの効果しかないスキンケアも、傷ついた状態からだとマイナスになりうる。普段はスルーできる誹謗中傷も、いやなことがあった日はグサりもくるかのような...違うか。いや似たようなもんだ。

スキンケアてのは【繰り返されるプラス、マイナスの最終結果をプラスで終える】がゴールなわけです。マイナスを作らず、プラスだけ積み重ねれば良いのだけど、そう簡単ではない。なんせ肌にとっては濡れることすらマイナス。風もマイナス。ことさらスキンケア製品もマイナスが無いものなんてものはほぼない。マイナスとプラスのせめぎあいで、プラスがギリ勝つだけ、必要悪、といったことは理解しておくべき。

それらも踏まえて極論、暴論の域の話をするならば【紫外線ダメージ < 日焼け止めの肌負担 + 洗浄ダメージ】となるくらいならば、日焼け止め塗らんほうが総合点でマイナスが少ないこともありえるわけで、そうなると結果としては塗らん方が良いわけです。

ただし老化要因の6〜9割が紫外線ですので、もちろん通常の老化はします。

そこでどうするか、がスキンケア組み立ての面白いところでもある。考慮すべきは、

・日焼け止め効果
・日焼け止めによる肌負担
・オフ負担(落としにくいものほど負担大)
こちらの3点。

①日焼け止め効果
SPF50+、PA ++++、が国内最高基準。
ウォータープルーフか、擦れに強いか
主にこちらが指標となる。
アネッサだとかアリーだとかがメジャーだが、近年はデパコス日焼け止めもこの水準。

ここで注意して欲しいのが上記の最高基準のスペックでも、15分も外にいたら普通に焼けるものがある、ということ。(というかほとんど1.2時間も守れれば御の字といったところ)

これについては業界の闇だと思っている。
第三者機関にテスト依頼をするわけだが、この第三者機関とやらが本当に適当なんじゃないかと。人がする仕事ですからね、横着なんていくらでもできるわけです。でなきゃ同じカタログスペックなのにこんなにも「焼ける、焼けない」とユーザレビューが分かれるはずないんです。「焼けない」の結果だけしか許されないわけ。SPF50て適正量塗布した場合12時間は 紫外線カットするって証明する数字のはずだから。今やそこになんの意味もない、ただの背番号のようになっている数値。

YouTubeでも様々な検証がされており、
「まぁプレートではなく人の肌で試験された結果がSPF50なので」的なフォローも目にすることがある。そこフォローする必要ないぞと思う製品ばかりだと正直思う。ニ◯アなんて致死量塗っても20分で普通に焼けたからね。日焼け止めとしての価値は無いんじゃないかと思うレベルのSPF50+、PA++++なんてザラにあります。逆に37とか42とか、半端な数字の方が信頼できる気がするけど、そこを逆手に取った適当数値かもしれない。(疑心暗鬼)

どの日焼け止めが焼けなかったか、でいうと、
結論焼けなかった日焼け止めはなかった。私は人一倍日焼けしやすく、すぐ黒くなる。ヒリヒリなんてしたことはないし、赤くなんてまずならない。いきなり黒。

ただし焼けにくかったものはある。
ダントツでアネッサとアンテリージェの二つ。
その他使い心地を求めたり美容効果を謳っている製品は軒並みダメ。500円だろうと15000円だろうとダメなものはダメ。焼ける。

②日焼け止めによる肌負担
日焼け止め効果の次に侮れないのがこれ。
若い頃はわからなかったが、アラフォーなり肌体力が落ちてくると、顕著だ。アネッサもアンテリージェもこれがネックなわけ。(アネッサはとにかく臭いのも困る)

紫外線吸収剤が〜
酸化亜鉛が〜
とかは、すでに判明しているアレルギーとかが無い限りどうでも良い。同じ成分でも商品によって扱いや処方が違うのでなんとも言えない。

肌負担があると、数時間〜数日の使用にて
乾燥できしむ、粉ふく、シワが目立つ、目にしみる、ニキビができる、角栓ができる、ガサつく

色々な現れ方をするが、私の場合はとにかくオフした後の肌が黄色くなる。肝臓を壊した時みたいなドスのきいた黄色。こんがり焼けたヘルシー肌の方がよっぽど美しい。

クレンジングや洗顔をどれだけ上質で肌に合ったものにしても、変わらない黄ぐすみ。スキンケアでもどうにもならない。

肌の調子をここまで悪くしてまで、日焼け止めを使用する価値はあるんだろうかと。味方のフリして実は内部崩壊を目論み、じわじわダメージ与えてくるあざとキャラみたいな怖さ。

オフすれば顔色も元に戻る、スキンケアでリカバリーできる程度ならまぁトレードオフなのではないか。

こればかりは、塗ってみないとわからない。
気をつけて欲しいのが「顔にも塗る予定のものを腕や手の甲で試して買わない」こと。皮膚の状態も時間経過での変化も顔と腕じゃ別物なわけで。

「顔につけたいものは顔で試す」これ鉄則です。

店舗を構えているのにサンプルがない、なんて製品はそもそも買わんでいい。会ったことも話したこともない男と交際しないでしょう?

③オフ負担
これも重要。すでに肌に合うクレンジングや洗顔があるのに、それじゃ落としきれない!となる。でより洗浄力の強いものを使う。肌死ぬ。

20代には全く想像もつかないでしょう。
40に近づくほど、洗顔後の乾燥がすごいのよ。日中はあれほど大量に出る皮脂も、この時ばかりは留守なわけ。パサパサなの。

自分の肌体力に見合った洗浄力の見極めが本当に重要かつ難しい。だからやっと見つけたmy bestを一撃で破壊してくる日焼け止めは使わない方が良い。

【手持ちの洗浄剤で落とせるものを選ぶ】が正解だと思います。

塗る・落とす、はセットなので、どちらかを変えたらもう片方も見直す必要がある。

落としやすさの検証も最近よく見かけるが、顔の場合は注意してほしい。

・塗ってすぐの密着した状態
・皮脂や汗で浮いた状態

では落としやすさが異なる。腕や首は皮脂より汗の方が多いので、やはり一日の終わりの顔とはコンディションが違う。

最大HPが500の敵にはメラゾーマ三発撃てば良いが、最大HP500でも残りHP10ならメラで十分でしょう?

こちらも実際に塗って、一日過ごした後に落としやすいかで見ると良い。個人的にはシャカシャカタイプは耐久性がかなり高いので、高火力のクレンジングが必要な傾向


結局どうすれば良いのか

妥協点を見つける。これに限る。

人それぞれプライオリティは違う。自分の場合は下記。

・焼けないものはないと受け入れる
・多少焼けてもメイクで誤魔化せばいい
・肌負担が強いものは毎日使わない
・臭いが嫌いなものは毎日使わない
・手持ちの洗浄剤で落とせる
・続けられる価格
・そこらのドラスト、デパート、Amazonで買える
・顔と身体は別で用意する
・身体用は黒い服につきにくいもの

自分は更にパッケージデザインも大事。部屋に置いておきたくないデザインのものは買わない。今は顔はAesopのSPF50、体は模索中。Aesopは日焼け止め効果は謎。店頭で顔半分を拭き取りで落としてから想定使用量を塗布させてもらい、使用感が良かったのと、半日経過を見ても大きな普段はなかったので、現品を購入しに行った。KANEBOの日焼け止めですでに焼けてしまってるので、焼けにくさを測る指標が自分の体に残っていないのが残念だが...ただおしゃれで香りが良く、ベタつかないしセミマットな仕上がりになる上、白浮きも、ないので使いやすい。もうね、最終的には「朝のお手入れの最後に自然と製品に手が伸びるかどうか」だよ。どれでも焼けるしどれでも大なり小なり負担だもん。精神安定剤です日焼け止めは。

ツーリングやキャンプではアネッサを塗るが、とにかく臭いが地獄。本当に臭い。陽が落ちてから温泉で落とすと、解放された気分になる。資生堂の香り決めてるやつ、頭おかしいと思うよ。これだけ臭いて言われてんだからいい加減無香料にしてくれ。汗と混ざっていい臭いにとかどうでもいいの。アネッサ、お前そのものが臭いの。

落とす時は最近はビオデルマでさっと拭いてから泡洗顔がデフォルト。軽くメイクもするのでちょうど良いし、首や体に塗った日焼け止めもこれで適当に拭いておけば、手持ちのボディソープや石鹸で落とせる。ただ万人におすすめはできない。どの程度の圧からが「擦る」なのかを理解してからじゃ無いと肌負担が大きくなりやすいと思う。

好き勝手あれやこれや書きましたが、私自身全然美肌じゃありません。なーんもしない同世代の男で、ずっと自分より美肌な人はたくさんいた。35歳くらいまでは。今37歳になり、この1.2年でやっと差を感じることが多い。日焼け止めを使う習慣での老化差はきっと36.7歳あたりで出てくるんだと思う。ただあまりにも過剰に日焼け止めに執着していたら、季節ごとのレジャーや魅力を堪能できないまま時間が過ぎてしまう。それはあまりにも勿体無い。探す・試すワクワク、新しいテクノロジー搭載の新製品への「すげー!」が楽しいと感じられるうちは、まだまだ頑張るつもり。

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