たった2ヶ月の新米が考える広報PRフリーランスの実態とは
どうも、かずちです。
私は10月から広報PRでフリーランスとして働いています。
正直、フリーランスになるとは思っていなかったのですがご縁があったのでフリーランスを決断しました。フリーランスになった背景や現在の仕事についてはこちらをご覧ください。
アドベントカレンダー何を書こうかなと思っていたのですが、最近「私もフリーランスになりたいけど悩んでて」や「フリーランスってどうなればいいんですか」という質問をよく受けるので私なりに感じたフリーランスの実態をまとめたいと思います。あくまでフリーランス初心者、フリーランスを考えている人向けなので、すべての人に当てはまることではないことをご理解いただけますと嬉しいです。
全然関係ないんですけどタイトルに記載のある「新米」ですが、気になって調べたら新人とはちょっと異なる意味みたいですね。広報PRに関ると言葉の意味やちょっとした表現が気になってしょうがないです。もし気になる方は新米と新人の違い調べてみてください。あえてここではお伝えしないですが、タイトルで新人を使わなかった理由がわかると思います。笑
さて前置きが長くなってしまったのですが、本題に戻ります。
多分これを読んでいただくと、フリーランスというキャリアが少し身近に感じられると思います。では、改めて私なりのフリーランスの実態をお伝えします。
広報PRフリーランスになるのは難しくない
1.仕事は意外とある
他の職種のフリーランスはわからないですが、広報PRのフリーランスで自ら営業して仕事を取っている人は少ない印象です。それは、営業をしなくても紹介経由で仕事が舞い込んでくるから。仕事に困ってますと言っている人本当に聞いたことなく、むしろ仕事が増えすぎてフリーラスンの人からフリーランスに仕事を手伝ってほしいという依頼も多くなっています。なぜなら、特にスタートアップでの広報PRの需要は高く、「プレスリリース書けます」「メディアと繋がってます」「ライティングできます」というスキルがあれば依頼が普通にくる世界だからです。ただ、本当にその仕事をするべきなのかという視点を持っておく必要があります。自分がどんなスキルを今後高めていきたいのか、どういうPRパーソンになっていきたいのかはとても大事です。仕事が舞い込んでくるとそういう大事な部分を抜けてしまいがちです。依頼側もPRを詳しい人もいれば詳しくない人も多いので、そこの線引をしないとスキルは上がらないと思います。
2.広報PRのフリーランスは稼げない
「仕事あるのになんで稼げないの?」と思った方もいると思いますが、他の職種のフリーランスに比べて稼ぎにくいということです。エンジニアやデザイナーは単発案件が多く、高単価で数をこなすと稼げることもありますが、広報PRは業務委託として企業に属することも多く、その場合数をこなすことが現実的に難しくなります。また、他の職種に比べてスキルの可視化もしづらく、いきなり高単価での発注は少ないと思います。もちろん単発案件もあるので、その数を増やせばいいのですが結構しんどいです。例えば記者会見のメディア招聘を20万円で頼まれた場合、それを同月で行っても2,3回が限度だと思います。そのため、広報PRのフリーランスを始めた人で月額100万を超える人は本当にごくわずかです。最近では、フリーランスでもチームを作ったり、ペアで活動する人も多くなっているのがそれを表している気もします。それでも会社員時代よりは稼げるとは思いますので、広報PRで仕事をしていきたい人はおすすめで、稼ぎたい人は向いてないかもです。
3.仕事の種類は多種多様
広報PRといってもフリーランスで依頼される仕事は多種多様です。プレスリリースのライティング、メディアアプローチ、記者発表会の運営・メディア招聘、採用広報のライティング、危機管理広報、SNS運用など。企業広報が実施している業務の一部を依頼されることが多いと思います。もちろん、広報まるっとお願いされることもあると思いますが、時間的制約を考えると一部の役割を担ってもらうことが多いです。PR会社の人がいきなりフリーランスで広報の業務委託をすると、PR会社のときの実務と広報の実務のギャップに驚くと思います。私自身も理解はしていたのですが、ギャップを感じてしまい自分の脳力の無さを痛感しました。
フリーランスになる方はまずは得意領域から初めて実績を作るのがいいと思います。最近では採用広報に特化している方やメディアリレーションだけをする方と様々です。スペシャリストかゼネラリストかという話にもなってきますが、今後のことを考えるとスペシャリストでその道を極めるほうが需要は高まると思います。
ただ広報PRフリーランスを続けるのが難しい
実際にフリーランスになることは難しくないですが、そこからしっかり実績を出して結果にコミットし続けないといけない。当たり前のように聞こえますが、PRはすぐに結果につながるわけではありません。そのため、PRへ過剰な期待を持っている経営者や事業責任者からの案件依頼の場合は事前の期待値調整が大変です。仕事を受ける前に自分が仕事で関わる人とのコミュニケーション設計をしていく必要があります。(これがまぁとても大変で骨が折れるんです。)ここは逆にPR会社でコンサルをしてきた人は大得意な領域だと思いますが、広報からフリーになった方は最初は苦戦するかもです。そこで成果も出ず、案件も切られてという悪循環が生まれてしまうケースもたまにあるのでそこは注意したほうがいいと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。お金を稼ぎたい人はフリーランスではなく会社でスキルを高めていくか、起業するのがいいというのが結論です。ただ、広報PRが好きで、そのスキルを高めていきたい人は明日にでもフリーランスになっても生きていけると思います。今回のnoteでフリーランスを考えている人に少しでも新しい一歩を踏み出せるきっかけになっていれば嬉しいです。フリーランスに挑戦できそうであれば挑戦してみてください。もし失敗しちゃったら笑顔で企業広報として転職したらいいと思います。私もフリーランスになったばかりですが、もし悩んでいる人がいたらいつでもご連絡ください。一緒に広報PR業界を活気づけていきましょう!
本当の最後ですが、広報PRの認知度は高くなっていると思います間違いなく。ただ認知度が高くても比例して人の理解度が上がっているとは限らないのでそこは今後広報PRに携わる人として気をつけて発信していきたいと思っています。同じ気持ちの方一緒にお願いします。
かずち