豪州では山火事の被害がいまだ出続けている。
『神は 乗り越えられる試練しか与えない』
この言葉とともにオーストラリアのことを思う。
昨日の夜、作品にする文言を考えていた時に真っ先に浮かんだのがこの言葉だった。東日本大震災の復興支援を企画した波多野愛さんから教えていただいた言葉だ。
頭に描いている神様は一緒かもしれないし違うかもしれないけれども、そんなことは個人的にはどうでもよくて、心に強く残るとてもいい言葉だと思う。
昨年9月から消えることがないオーストラリアのブッシュファイヤー。日本に当てはめると東北全部が焦土と化したくらいだと思っていい。
そして5億を超える動物たちが死んでしまった。
コアラは基本的に木の上で生活する。火が来て木の上に逃げたって逃げ場はないし、地上に降りてきたって動きはものすごくのろいからすぐに巻き込まれてしまう。
冗談ではない。5億以上なのだ。それにこの数に蛇やカエルなどの動物や昆虫は含まれていない。
先日本当に久しぶりの雨がクイーンズランドに降った。おかげでブッシュファイヤーは随分と収まって、みんなとても喜んだ…のは束の間。今度は降りすぎて洪水にまで発展し、これはこれでまた大きな被害が出た。踏んだり蹴ったりとはこのことである。
かと思えば、首都キャンベラでは映画でもここまで作れるかと思うほど、物凄い量の雹が降り、家の屋根にも車にもボコボコ穴をあけていった。これもまた物凄い被害なのだ。
今もNSW州やVIC州では山火事が激しく強く続いている。
今月16日には自衛隊の救援が来てくれた。
日本は東日本大震災の際に世界中から支援をしてもらったことを忘れるべきではなかろう。オーストラリアからも沢山の支援があった。
東北の支援のイベントをシドニーで何度もやったが、そのたびに沢山の寄付や応援をいただいた。それを直接肌で感じている。
ブッシュファイヤーの被害はまだ出続けている。
今後も収まる見通しは立っていない。
こういう時に手を差し伸べてくれると、とっても嬉しいと思う。
本当に火事が早く収まりますように。