赤信号に止まらずに青信号で進み続けられる回数が増えたり、犬の糞をふんで落ち込む回数が減ったりするわけではない。
Job KeeperのDeclarationをやった。
そう言っても日本の人はこれが何のことだか分からないと思うが、別に分からなくても大丈夫だ。
それによって赤信号に止まらずに青信号で進み続けられる回数が増えたり、干しておいた洗濯物がにわか雨に濡れずに済む回数が増えたり、犬の糞をふんで落ち込む回数が減ったりするわけではないからどうぞご安心ください。
でも言いたいので大枠だけ言わせてほしい。
Job Keeperとは、コ〇ナの影響による様々な規制で打撃を受けた事業主に対する救済の一つで、前年同月比で売り上げが30%以上落ちた事業主とその従業員に対して一人当たり$1500/2w、つまり4週間で$3000の救済金を支払うというオーストラリア政府の政策だ。
残念ながら現在$1=100円ではない(俺はいつもこの感覚)のだが、もしそうだとすると、ひと月およそ一人30万円の救済金をくれるということになる(これは個人の収入に換算され、最終的に所得税の対象になる)。
当初の発表だと6か月間限定とされ、この事態が終息し経済活動がうまくいけば早めの切り上げとなる。
オーストラリア国民と永住者などが対象で、留学生とかワーキングホリデービザでの滞在者はこのかぎりではない(まあそれはそうだ。誰彼構わずというわけにはいかない)。
申請の必要があり、タックスオフィス(税務署)の審査に通ればの話ではあるが、これはかなり有難い政策だ。オーストラリアに住んで一番の政策だったと言っていい。
とにかく半年最大180万円はなんとか政府が請け負ってくれるのだ。これは大きい。休業していても従業員に給料が全く支払われないということがない。
4週ずつの後支払いで個人の銀行口座に入金される。だが、その前に前月の売り上げのレポートと当月の見込みのレポートをしなければならない。Declarationとはそういうことだ。
このDeclarationをやったということは俺は審査を通ったということだ。生徒の激減で大打撃を受けたにも関わらず、これによって家賃も滞りなく支払うことができた。飯も食える。
細かいお金の計算の得意でない俺なんかは「いちいち面倒くさいなあ」などという罰当たりな考えが脳裏を過らなくもないのだが、3000ドルのためなら頑張ってレポートしてしまうのだ。
写真はニュージーランドのくすだワイン。