夏の暑い日だったが、紺色のスーツを着て、きちんとネクタイを締めた。
その日俺は仕事の面接に出掛けた。
夏の暑い日だったが、紺色のスーツを着て、きちんとネクタイを締めた。
とにかく仕事を探さないと、4畳半一間の木造アパートの家賃さえ払うことが危なくなってくる。
公園の隣にあった何階か建てのビルの一室がその会社だった。アルミ製のドアの上の部分の磨硝子に会社名が入っている。
ノックしてドアを開けると、受付の脇で、大きなゴリラが椅子の上に乗って、白いランニングシャツの飼育係風のおじさんの頭をなでながら、りんごを食べていた。
振り向いたおじさんは藤岡弘だった。
俺が訪問の旨を告げると、彼は笑顔で握手を求めてきて、そのまま応接セットに案内してくれた。ゴリラはずっと俺を見ていたが、飛びかかってきたりはしなかった。
挨拶もそこそこに、テーブルの向こうのソファーからぐっと身体を乗り出す形で座っている藤岡弘はポケットからジップロックを取り出して、そのなかにザックザクに入っている錠剤を手づかみでバリバリ食べ始めた。
そして「すまないね。これぁキャべジンだよ。たくさん食うと健康にいいんだ。君もどう?」というような内容のことを口をモグモグしながら言った。
その口は漫画みたいに大きくモグモグしていた。
とんでもないところに来ちゃったな。
俺は声を出すことができなかった。
ゴリラはそんな俺をじいっと見ている。
その目は初めて会う人間をいぶかしんでいるようにも、
戸惑っている人間を楽しんで’いるようにも見える。
という夢を見た
…んだけど、誰か夢判断出来る人、お願いします。
朝はすんでのところでバスに乗り遅れた。
単に疲れてるだけなのか。
みなさんはどうか素敵な1日を。
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