気持ち巻きで。
ランパーンに来て2週間が経ちました。
毎日2部練続きで、カフェに行くのが精一杯ですが、リーグ戦に向けていい準備ができるように日々積み上げていきたいと思います。
タイのチームでは、基本的にタイ語で練習から全てが進みます。
タイ1年目(3月まで)は監督がポルトガル人だったので、英語とポルトガル語で指示が飛んできて、チームメイトとは英語かタイ語(イサーン語)がメインでした。
その後のタイ人監督は基本的にタイ語。英語が喋れる監督は英語でという感じです。
僕がプレーした3チームでは、チームに1人は英語が喋れる選手がいて、その選手が外国人に通訳をしてくれるというスタイルでした(ポルトガル語と英語のトリリンガルもいましたが)
僕自身は英語が主で、タイ語は簡単な言葉は理解できるかなというレベルです。
なのでここ最近はそれほど言葉に困ったという事はありません。
ほぼほぼ周りに助けてもらっていますが。
いまは練習にコートジボワール人選手と行っています。彼はなんとフランス語しか喋りません。頑なに。というかたぶん喋れません。
僕は英語。彼はフランス語。でも毎日時間通りに練習に行って、ご飯も一緒に食べたり、カフェも行ったりもします。LINEもきますフランス語で。笑
会話はたぶん10%も噛み合っていませんが…笑
でもお互いが要所で意思表示をしていればそれほど大きく困ることはないんだなと感じます。
間違えるのが怖かったり、伝わらなかったらどうしようとか考えたり。失礼かなとか、色々考え出したら、どんどん言い辛くなったりもします。特に新しい土地に行くと。
でも究極をいえば言葉なんて何語でもいいんだなと。伝えようと思えば、色んな手段があるし、そのうち見かねて助けてくれる人も出てくることでしょう。
と、そんなブログを書いていたらふと昔のことを思い出しました。
シンガポールにいた時、父親が試合を観に来ました。ある晩一緒にご飯を食べに行き、注文をした後、料理が出てくるまで少し時間がかかりました。
父は手をあげ、スタッフを呼ぶと、日本語でこう言いました。
“まだきてないから。気持ち巻きでお願い!”
と完全に日本語です。相手はポカンとしていますが、何となく伝わったのか、伝票をもって厨房に向かっていきました。
身内としては恥ずかしかったですが、でも意外とこういう突破口の開きかたが有効だったりもするなと。
文法や発音はいまいちでも、気持ちで伝えちゃうというか。もちろん日本語でではなくてですが。笑
気持ち巻きで!とは今後も使うことはないだろうけれど、躊躇するよりは何でもいいからどうしたいか伝えてみることは必要だなと思います。
その場にいけば何とかなる。というか何とかしないといけなくなる。
海外に出て困ったことはたくさんありましたが、そういう環境に身を置いたことは、自分にとって大きくプラスだったなといま振り返っても思います。
今日もフランス語と英語の噛み合わないトークをしつつ、彼が困った時に(主にピッチ上で)めちゃくちゃこっちを見てくるので、いつも通り“ Allez! Allez! “ って言っておこうと思います。合ってるか知らんけど。笑
誰か使えるフランス語あったら教えてください。
気持ちが大事だとはいっても、言葉ももっと磨かなければですが…
ではまた。
“ It’s up to you “
Renshi
サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。