暴風域で生まれた星の子の始まり【序章】
どうも、朧火刀次郎ですm(_ _)m
noteでは大変お久しぶりですね。
今回は先日、この診断メーカーによって生まれた「Sky星を紡ぐ子どもたち」に登場する"星の子"の簡単な冒頭部分を書きにきました。
このSkyのゲームをしている方ならわかると思いますが、明らかに「異質」で「特殊」、このSky世界には存在しないアイテムが診断メーカーには書かれていました。
他のフォロワーさんの診断を見てみましたが、自分だけ(多分認知していないだけで他にもいると思う)このSky世界に存在しているアイテムが少ないだけでなく、生まれ落ちた場所も「暴風域」という終盤の試練の塊のようなエリアで誕生しているという事もあり、イラストだけではなく、今回はストーリー、物語の冒頭のような書き方で説明していこうと思います。
それではよろしくお願いします。m(_ _)m
これは、とても「異質」で「特殊」なとある星の子の話し。
ある日、天空から彗星の様に流れる星から、本来の道から外れてしまった一欠片の星が力無く落ちてしまいました。
そこは嵐と巨石が降り注ぐ、暴風吹き荒れる大地。
「暴風域」
数々の星の子達が光を削り、時には命を落とす危険な場所に1つの流れ星が空から落ちていきました。
力無く落ちた流れ星は、暴風域の壊れた建物の上にゆっくりと落ちました。
その光は、その場所に留まったまま、少しずつ光を弱めながら小さく、小さくなっていきました。
今にも消えそうな蝋燭の灯火のような光にまで弱くなってしまった時、ふとどこかから1つのか細く、弱く、小さな「声」が聞こえてきました。
「消えないで」
すると続けて
「負けないで」「諦めないで」
と、励ます「声」や応援する「声」が少しずつ聞こえてきました。
その後、最初の声をきっかけに、次々と色々な「声」がその光に集まっていきました。
「頑張って」「大丈夫」「前に進もう」「一緒に行こう」「連れてって」「気をつけて」「生きて」「帰って自由に飛ぼう」
そして数多の色々な声が集まった時
「助けて」
この言葉の後、暴風域の周りから青くか細い大量の流れ星が一斉に弱く今にも消えそうな光に集まっていきました。
それは「今まで暴風域で目的の場所まで行こうと努力してきた星の子達の記憶」、「無念にも光を全て無くして石化した星の子達の魂と記憶」、「星の子達が生まれる前に目的の場所に行こうと奮闘した精霊達の魂と記憶」の残滓でした。
暴風と巨石が吹き荒れる中、散っていった星の子や精霊達の記憶や魂、思いや意志や願いの束がより集まって一欠片の光に収束していきました。
すると最初の流れ星の光は、その青く綺麗な小さな流れ星達を集めていき、徐々に光を収束させ、新たなる星の子の姿へと形作られていきました。
そうして新しく生まれた星の子は、目を覚ますと建物の中にいました。
目の前に神々しく輝く子どもの様な体躯の光る人、数々の身の丈より大きな石造りの盾と剣。
先は奥に続く道があるが、とても暗く、後ろは暴風とその風によって流される巨大な岩が雨のように降り注ぐ。
「ここは……暴風域…?なぜ自分はこんなところにいるんだ…?」
混乱の中、星の子は自分自身や周りをキョロキョロしながら観察していました。
「起きたら自分の部屋じゃなく、何故か星の子になっている…。プレイヤーだから流石に見てわかるし、体の感覚的にも人間じゃないのはなぜか”解る”。」
「でも何故か他の星の子と違う部分がある…。」
「このケープは多分「想いの季節のカニおじケープ」なんだろうけど、肩のダイヤ柄は二重になってるし、黄色の線は余分に多い気がする。しかも自分が「素足で裾を引きずるから」という理由で普段絶対履かない恒常精霊さんのロングズボンを履いてるし、手探りで触ってるけどこれは仮面をつけてない…?ノーフェイスか…?。髪は……触った感じは初期の髪だけど、左右に知らない角…?がついている。巻き角ってことは羊の角!?Skyにまだ実装されてないぞ!?どうなってんだこりゃあ…。」
驚くべき事に、その星の子の中には人の魂が入っていました。
彼はどういう経緯か、Skyのキャラクター、星の子としてこの世界にやってきてしまったのです。
その後彼は、色々検証していくうちに少しずつ自分の置かれている現状を理解していきました。
・気がついたら星の子になっていて、声は出せるけど、表情が動かない
・体はとてつもなく頑丈だけど、気温差は感じる
・恐ろしく冷静で、感情が少し希薄になっている
・何故かこの世界に存在しない衣装と髪飾りをつけている
・気がついたらホームではなく暴風域の光の羽のある建物の中
・時々誰かの声がする
そして一番重要かつ致命的な事は
「飛べない」
Skyの中で一番重要な要素とも言える「魔法のケープ」は光の羽を集めて飛べる回数を増やしていき、光のエネルギーを消費して飛ぶ事ができる仕様になっています。
「飛び方がわからないせいなのか、イメージが足りないのか、はたまた神経で動かすのか、魔力回路的なのがあるのかはわからないけど、何をやっても試しても飛ぶ事ができない…。」
そう、本来魔法のケープで必須かつ重要な「飛ぶ」という能力そのものが欠損していたのです。
・キャンドルは出そうと意識して思えば出せるし火も灯せる
・火鉢に火をつけて近づけば、回復する感覚もある
でも一向に飛べる気配がない。
おかしい事だらけで、わからない事だらけだけど、1つだけ”わかっている事”がある。
それは「無理に星の子の使命を果たさなくていい」という事。
星の子の使命、それは考察と予想の範囲内の話しではありますが「天空まで光の羽と精霊達の記憶と魂を送り届け、世界に光を循環させる事。」だと思っています。
原罪まで到達→石化→天空まで行く→転生してホームに戻る
「星の子の使命を果たさなくてもいい」という事は、この工程をすっ飛ばしても、ガン無視しても、どちらでも大丈夫という事になります。
「光は他の星の子達が使命を果たし、光を世界に循環してくれるから、貴方がやらなくても大丈夫だよ。」
「貴方には自由に生きてほしい。」
と、たまに聞こえる声にダメ元で質問を投げかけたら、この様な答えが帰ってきて内心驚きを隠せず、しばらく彼の思考は停止し、追いつきませんでした。
使命を果たさなくてもいいと思う、もう1つ決定的な事がある。
それは「光の羽を回収できない事」
触っても、手を握ろうとしても、肩を叩いてもビクともしない。
アイコンは当たり前のように出ないし、回復するような感覚はあるけど、少し同じ磁気にくっ付けようとする磁石見たいな弾かれ方をする。
「飛べない」、「光を集められない」、「原罪や天空に行けない(行く必要がない)」、何より自分はこの世界では何者なのか、本当に自分が普段イメージしている星の子なのかすら分からない。
それに現実に戻る方法もわからない。
こうして彼は試行錯誤の末、1つの結論を導き出しました。
「とりあえずこの世界の仕様を把握し、この世界が今どうなっているのかを一通り見に行こう。」
そう決めた彼は振り返り、新たな目的と目標の為に、暴風と巨石吹き荒れる中、外へと歩いていきました。
彼がこの先、様々な冒険と発見をしていくのはまた別の話。
ここまで読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m
もしSkyの診断メーカーでストーリーが繋げられそうなら、今後もやってみようと思います。
では、また。