処女の守るべき恋愛十誡(1942年)
主婦之友社編輯局編「世渡りの秘訣千ヶ条 : 漫画入り」(主婦之友社)より抜粋
第1誡(かい) 自分一人を恋したと自惚(うぬぼ)れるなかれ
商品を買う客が、そこここの商店で、品定めをするように、男が恋人を選ぶときも、あの人この人と、品定めをした挙句の場合が多い。自分を最初に、恋したのだなどと、自惚れてはならぬ。夢中に嬉しがってはならぬ。胸の高鳴るこの場合こそ、婦人一生のうちで、一番慎重を要する大事な大事な「場合」である。
第2誡 恋愛の試験時代を忘るるなかれ
安物の土瓶