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Hello, Nagoya Des Sables! 夜通し走って岐阜城を目指すオーバーナイトステージ練習会に行ってきた



今年3月、サハラ仲間達から惜しまれつつも、10年の歴史に幕を閉じた関西オーバナイトステージ練習会(Arima Onsen Des Sables)

なんと、場所を変え、主催者を変え、復活!パチパチパチッ!

東海オーバーナイト練習会、その名もNagoya Des Sables (NDS)。そういえば、本家のサハラマラソンも今年から運営が変わりましたが、こちらは平和的に変わっております。


さて、その運営フォーマットは?

関西のオーバーナイト練習会のフォーマットをほぼそのまま継承しており、スタートは新幹線駅(新大阪、京都、新神戸)、ゴールは有馬温泉のところを、名古屋駅集合、ゴールはオプションではあるけれども銭湯。

距離は60-70km、真夜中スタート、コースはロードが大半で、後半にトレイルとロードの選択制にしているところは変わらない。

場所を名古屋に移して記念すべき第1回目のコース


で、コースを見てみると、、
CP1 鶴舞公園
CP2 名城公園
CP3 清洲城
CP4 小牧山城
CP5 犬山城
CP6 各務ヶ原市民公園
CP7 神社登り口(ロード、トレイル選択分岐点)
CP8 岐阜城(金華山山頂)

城郭が5つ!
日本100名城3つ(名古屋城、犬山城、岐阜城)、しかも犬山城は現存天守、そして続・日本100名城1つ(小牧山城)と名城揃い踏みで、これは私に絶対来いという主催者からの猛烈なアピールだと受け止めたわよ、ええ。

城郭の下調べ(コースではなく)をしていると、
1.  信長の天下布武への道のりを追う(那古野城→清洲城→小牧山城→岐阜城)
2. 信長亡き後、小牧・長久手の戦いの舞台を追う(清洲城、犬山城、小牧山城)
3. 関ヶ原の戦い前を追う(岐阜城、清洲城、犬山城)
と、色々と妄想が膨らむ歴史の舞台になっている城郭ばかりで(城攻めが)楽しみになってきた。


新しい主催者の仕事ぶりたるや….

オーバーナイト練習会を引き継いだ新主催者であるM氏、通称ホワイトドラゴンもこれまた細かい仕事をする職人だった。イベント前から参加者たちのグループチャットを作り、自己紹介を促して参加者間の交流を図ったり、コースデータ(gpxファイル)の配布をしたり、色々な情報共有を行っていくというマメな動き。レース当日の配布物も、前任者の几帳面な仕事ぶりを引き継いでいる。

レース当日に渡されたもの



深夜の名古屋駅に怪しげな人達が集結….

名古屋駅の桜通口に続々と集まる参加者達、集合時間ぎりぎりに小田原から新幹線で到着した私。駅構内迷わないで行けるかなあ?とちょいと不安を抱きながら、集合場所に向かう。一発で分かったわ。その集団が周りから浮きまくってるから。

サハラ仲間のSさんのアイアンマンとMDSのタトゥー。
海外選手によく見るが、日本人選手では彼だけだと思う。


大雨にも関わらず、地元愛知を始めとして、関西から、関東から、東北から続々とウルトラランナー、過去サハラマラソン参加者、来年のサハラマラソン参加予定者と30名弱が集まっていた。

来年のサハラマラソンに参加する人達が12人もおる!



いよいよ練習会スタート

0時スタート。
雨が降り続ける名古屋の街に参加者たちがユルっと放たれた。深夜とはいえ、まだまだ人通りの多い名古屋の中心部を、傘もささず走る荷物を背負ったランナー集団は異様な光景に見えたかもしれない。

「歩く」と決めているのだが、ステージレースの本番同様に、最初はついつい周りに釣られて走っちゃうんだよなあ。

先頭集団に引っ張れながら、そして徐々に離されながらたどり着いたCP1の鶴舞公園は何もなかった・・(だよね、深夜だし)

CP1 鶴舞公園(4.6km)


そして、CP2の名城公園に向かう。
その道中はまだネオンが明るい名古屋の繁華街を通る。この時点で、もう雨足が強くなっている。これちょっとやばい?

激しく雨が降る繁華街


久屋大通をずっと走り続けた先にぶつかるのが外堀通りだ。かつては大きな枡形門があったであろう大津橋を渡り、空堀、土塁跡を横目に名古屋城内へ突入だ。かつての三の丸跡地には愛知県庁や名古屋市役所が建てられている。

かつての城郭が明治維新を経てその後どのように変わって行ったかを見ていくのも面白い。

と、CP2の名城公園に到着。

CP2 名城公園


サハラマラソンでの前に進まない感じの不毛さを味わってほしいということで、公園内を3周するという指令も関西の伝統を引き継いでいる。

一刻も早く次の清洲城に向かいたい私は当然のように周回を拒否。ここを3周するくらいなら、次の清洲城の縄張りをぐるっと見て回りたい。

真面目に3周回っている参加者の方々を横目に清洲城に向かう。ここでしれっと一瞬だけだが、暫定1位に上り詰めたw

名古屋城天守


夜の名古屋城も良い。
かつて信長が幼少期を過ごした那古野城があった場所に、関ヶ原の戦い後、天下普請で築いた徳川家のお城である。


CP2からはほとんど一人旅で、激しい雨が降る中、トボトボと心が折れそうになる。気がつかないうちにコースから外れていて、軌道修正する羽目になったのも追い討ちをかけた。

CP3まであと3−4kmのところで、今回の練習会の主催者であるホワイトドラゴンと遭遇し、ここから道中を共にすることになる。


CP3清洲城に到着。

CP3 清洲城


清洲城といえば、
本能寺の変後、家臣達が集まって今後の方針を話し合った「清洲会議」だ。(三谷幸喜監督の映画、清洲会議、おすすめですよ。)

が、思ったより、遺構がない、、天守は模擬天守だし。現存櫓は名古屋城に移築されているし、天守台の石垣は、、遺構なの?

日を改めて、昼間の明るいうちに再訪したい。


そして、CP4の小牧山城へ向かう。私が今回、一番楽しみにしていた城址であるが、この道中がめっちゃ辛かった。とにかく雨足が一向に弱まらない。もうレインウェアが意味をなさなくなり、じわじわと雨がインナーに染み込んできて寒い。
体を動かし続けなければ、体が冷えてしまう。

道中を共にする仲間達がさらに増え、どうでもいい話をダラダラ話していることで気は紛れているが、これが1人だったらサッサと離脱していたかもしれない。

コンビニで一旦休憩し、CP4まであと3kmくらいだが、この後、どうしようか悩む。雨足が弱くなって来ているので、休憩がてら、夜が明けるのを待って、小牧山城をじっくり攻めるか(隅々まで見て回る)否か。

まあ、着いてから考えるか、と再び歩き出す。
雨足が弱くなり、これがこのままずっと続いて、最終的には曇り空になると思っていた自分がめちゃくちゃ甘かった。

大雨警報出るんじゃないのってくらいの大雨がまたやってきた。もう嫌だ、小牧山城に着いたけど、山頂の天守まで行きたくない。ここも模擬天守だしね。

CP4 小牧山城


信長が美濃攻めの前線拠点として築いた小牧山城、ここも日を改めてじっくりと遺構を見たいと思う。発掘調査も行われているようで、どんなものが出土するのか、どんな新しい発見があるのか楽しみでもある。


とにかく止むことがない激しい雨。
そばを通過する大型トラックからこれでもかと浴びせられ続ける水しぶき。もはや、CP5の犬山城、現存12天守の1つ、国宝の犬山城へ向かう気力はゼロ。

雨に打たれすぎておかしくなり始めた
Photo Credit: White Dragon



現在地から一番近い駅まで2.5km。
1人、戦線離脱を決断し、味岡駅へ向かった。

リタイアポイントの味岡駅


リタイア決断してから、最寄駅に向かう間も何気に辛かった。ということで、私のオーバーナイト練習会は終わった。とりあえず、夜明けを迎えて「オーバーナイト」の対面が保てただけでも良しとする。



エールエール岐阜での大宴会!

夕方からはゴール地点の岐阜城からほど近い、クラフトビールを出すお店で打ち上げだ。これは主催者がクラフトビール好きで、岐阜の行きつけのお店という。更に、今回の練習会に合わせて、サハラ砂漠IPAを醸造したというではないか!

この日のために醸造されたサハラ砂漠IPA by みゃーブリュー
宴会だよ、全員集合!
Photo Credit : 2025年サハラマラソン参加予定Y氏


宴会は大盛り上がりで、めちゃくちゃ楽しかったです。関西から東海へ場所を変えての初めてのオーバーナイト練習会、これは大成功と言っても良いのではないでしょうか。O壮年から引き継ぎ、サハラ仲間たちの過去と未来を繋いでくれたホワイトドラゴン殿、ありがとうございました。


次は私の誕生日と被せないでくださいね。
我が家の住人に言い出すのがちょっと辛かったんでw

ガーミンの記録


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Rena@サハラ砂漠
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