憲法を学んで良かったことは、世の中の理不尽に自信をもって間違っていると言えるようになったこと。憲法を知って自分が自分でいいんだと思えるようになったことは大きな収穫だった。 「これって何かおかしくない?」と思ってもみんな文句言わないし、怒ってないし、我慢しなくちゃいけないという空気が蔓延していた。 あったあった、学校でも職場でも病院でも、いろいろな場面で。 あのときのわたしの違和感、もやもやは正しかったんだと思えた。 一番好きな憲法の条文は第97条。 「この憲
三島関連資料コレクターとしては右に出るものがいないと云われる医師であり、三島研究者・犬塚潔氏は、三島を50年間研究してきて解かったことはことは「よく解からないということが分かった」と言っている。真の理解者は三島から「真のリズール(読書人)」と呼ばれ、作品解説を任された文芸評論家・田中美代子氏くらいであろうと。 「彼は軍国主義の粗暴を嫌い、最後まで徴兵制には絶対反対であった。日本の軍国主義は文化を何も産みださず、ファシズムの名前には値しないと、つねひごろから語っていた。昭
コンビニの数ほど濫立する歯科医院には危険がいっぱい。 歯科治療の「ビジネス化」で治療などが過剰化している場合も。 普通の医療と比べ歯科業界のインフォームドコンセントの意識が低いのも問題。 患者は自分の口の中のことだから何をされているかわからない、見えない、怖い。構造的改善を求む。
鮭を食べると思い出す。 「画狂老人卍(がきょうろうじんまんじ)・北斎」。 江戸時代の画家・葛飾北斎の晩年81歳の作『椿と鮭の切り身』(小布施 北斎館蔵)。 北斎は、浮世絵はもちろんだが、晩年の肉筆画がとてもいい。 長野県小布施は北斎が晩年数回訪れた場で、北斎館には彼の晩年の名作が多く所蔵されている。 「画に狂う老人」と自ら称した北斎の表現者としての執念は、なぜか鮭の切り身という奇妙な対象に向けられた。理由はわからない。そんなものは無いのかもしれない。
おはよう 朝はいい 空気が澄んでいる みんな寝ている 鳥は鳴いている 鉢植えに水を注ぐ 始まりがある きょうも太陽が見ている _____________________ BGM 太陽さん · Ichiko Aoba https://www.youtube.com/watch?v=UgtauRU1yY8
ソローのような生活がしたいなあ
昨夜は、吉田喜重特集『人間の約束』(1986)を観に国立映画アーカイブへ。 ※ややネタバレあり 認知症の母親と父親を取り巻く家族の葛藤が淡々と描かれる。きれいごとは一切ない。特別な家族の出来事ではなく、どこの家にも起こり得る様であり、怖いほどのリアリズムに上映2時間引き込まれる。 三國連太郎が認知症が徐々に進行する老人の姿を秀逸な演技で見せる。失禁したり、先祖の墓を掘り自らそこに入ろうとしたり、近所のゴミをまだ使えるからと拾い集めたり、老いのリアルを見せつける。
京橋、国立映画アーカイブ吉田喜重特集で『秋津温泉』を観た。 わたしはこの映画の大ファンで、誇張ではなく300回くらいは観ているおかしな人なのだけれど、観る度に新しい発見があり、今日もああ、このシーンとこのシーンはこんな風に繋がっていたのか、など新たな発見をした。 日本映画のメロドラマの金字塔といってよいこの映画は、日本のヌーヴェルバーグの旗手と言われ、一般に難解で前衛的な作品を得意とする吉田喜重が商業主義の縛りの中でその才能を発揮した代表作である。 また、主演の
アイドル推し活と勘違いしてる人
2024年衆院選挙が後半戦を迎えている。 投開票日は10月27日(日)。すでに期日前投票は始まっている。 わたしは、れいわ新選組・山本太郎をこの国の唯一の希望だと考えている。 なぜ、そのように考えるようになったのか。 2019年参院選挙、彼が小沢一郎とゆかいな仲間たちとか何とかいう政党を離党し、たった一人でれいわ新選組を立ち上げ、立候補したことを知ったことがきっかけだった。 天皇陛下に手紙を渡したり、一人牛歩したりする姿をテレビで見て、元タレントの目立ち
元ソニック・ユースで大の親日家、ジム・オルークの演歌愛はホンモノ わたしも都はるみの「北の宿から」を唄う幼稚園生でしたから https://m.youtube.com/watch?v=qqR8a8PPKoY&t=1s&pp=ygUi44K444Og44Kq44Or44O844KvIOefouWIh-OBrua4oeOBlw%3D%3D
あしたはザクロを買いに行こう この美しい果実を頬張らない人生の何と空虚なことか そしてパラジャーノフを観るんだ
「袴田事件」の袴田巌さんの再審無罪が今日確定した。 戦後、再審無罪となった死刑冤罪事件は、免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件に続き5件目となる。 先月9月の無罪判決に対し検察は控訴を視野に入れた声明を出していたこともあり、確定が先延ばしにならず率直に本当に良かった。 袴田巌さん、88歳。今も拘禁反応によりほぼ妄想の世界にいるという。姉のひで子さん、91歳。弟の無実を信じ、巌さんの日頃の世話からの公判の陳述やマスコミ対応をこなし、驚異の気丈さを見せた。心ある
日本ではお蔵入り未発売の三島由紀夫写真集『The death of a man(男の死)』。 自決直前、三島企画、篠山紀信撮影、横尾忠則も登場する。 三島没後50年にあたり米国で出版された。改めてあの自決が綿密に計算されたものであることがわかる。日本でも発売すべき一冊。篠山紀信は年初のバタバタの中、静かに逝ってしまった。 ※正確には日本版は発売されたものの、超大型版一冊50万円。(確か限定本で現在入手可能かは不明)
これでいいのだ これでいいのか
ルネ・クレマン『禁じられた遊び』(1952年)を観返した。あまりにも有名な反戦映画だ。 最近手に入れた中古のクラッシックギターであの有名なテーマ曲を練習し始めたのをきっかけに再び観たくなったのだ。 あまりにも有名である故、通俗名曲とも言われてしまうこともあるが、至極美しい曲であることに違いない。 前半部分は単一のアルペジオの繰り返しと主旋律で何となくは弾けることができると知り(あくまで何となく)、あの美しい一小節目を自分の指で弾き出せたときの感激からマスターを挑