「虹色の傘」の正体
久々の投稿。投稿していなかった間に、5キロのダイエットに成功したり、楽器を始めたり、カメラをついに本気で学び始めたり。いろいろな変化があった。
特に、2月にカメラの楽しさを知ってから、世界が変わった。というとかっこいいけど、実際は世界は変わってない。厳密に言えば、私の感性が少しだけ磨かれて、前よりも世界が見えるようになったのだ。今日はそんな話を書こうと思う。
主人公は、虹色のビニール傘だ。
その傘との出会いは、いまから数年前。まだ、町田に住んでいた、あの頃。
雨がとにかく嫌いな私は、梅雨を迎え、鬱屈した日々をなんとかしたかった。その矢先に出会った一本だった。
たしか、サイトには、雨の日も虹を連れて〜的な感じだった気がする。
閉じてる時はかわいいのだが、実際にさしてみると、かなりメタリックな見た目。
母には
「派手だね」
と言われた。
たしかに、かなり宇宙みがあるルックス。
内側から見上げれば、確かに虹色。なのだけど、想像していたほどに気分は上がらない。でも使えていたので、まぁこんなものか、と使っていた。
そうしたら。
カメラを本気で始めた2月某日。雨の日の午後。なにか面白いネタはないかな〜と1人でいつもの道を歩いていたら、思わず「あ!」と声が出た。
足元に虹が出ていた。
雨で濡れたアスファルト、いや石畳に、虹色が反射していた。それは、傘の内側から空を見上げたときよりも、ずっと虹に見えた。
久々の雷に打たれたような痺れる感覚。慌てて他の人の傘の影をチェックするも、他の人の足元には虹はいない。
私の足元だけに、虹はついてきた。
何年もさしていたのに。いままで気づかなかったなんて。本当に、灯台下暗し。
この傘を作った人の狙いは、ここだったのか?いや、もしかするとここまで想定してなかったのでは。この事実に気づいてしまったのは、私だけなのでは。私天才かもしれない。と、何かを発見したときのお決まりの思考を一巡。
(ちなみに、昔良いコピーが書けたと思った時も、私天才かもしれないと思っていた)
だんだん暗くなってきたとき、道路を見渡せば、車のライト、ビルのライトが反射していた。
あ。雨の日って、光が綺麗なんだ、と気づく。カメラに閉じこめたい、と思った。
雨は今も好きじゃない。
だけど、数年前と比べたら、雨の日にも楽しみを見出せるようになった自分は、頑張ってるじゃないかと思えるのだ。