#4 恋庭で自分を知ろう / 会話が全然盛り上がらない!
前回のあらすじ
前回は僕が「会話が全然盛り上がらない!」という事象から、自分の価値観の輪郭をキャッチするまでの実例をご紹介しました。
なんかすごいごちゃごちゃしてたので、僕の思考の道筋を改めてざっくりとまとめます。
詳細は#3のノートをご参照ください!
会話が全然盛り上がらない!
→なぜそう思うのか?
→自分ばっかり頑張って話を続けようとしているから
→するとどう感じるのか?※1
→自分ばっかり頑張って会話を続けようとしているのは寂しく感じる
→なぜ寂しく感じるのか?
→自分はマッチングした時点でワクワクし始めていたのに、お相手と温度差があるみたいだったから
→なぜ温度差があるのか?
→お相手は自分とは違って、マッチングそのものにワクワクしていないのかもしれない※2
→それについてどう感じるか?
→実際のところ、お相手はどう感じているのかが気になる
→ではどうすればよいか?
→楽しくなさそうな印象が事実なのか、それとも自分の会話の組み立てが単純に下手くそなだけなのか直接聞いてみよう※3
→聞いてみてどうなった?
→「実は、文章でのやり取りが苦手で……」
→お相手の自己開示が始まって、どう感じたか?
→お相手から話し始めてくれたからもう寂しくない!
※1 ここで目の前の事実から生じた自分の感情に目を向ける
※2 ここでお相手と自分が異なる価値観をもっている可能性に気付く
※3 ここでお相手の感情のあり方に興味関心を持つのは、僕自身の性格によるもの
こんな感じで、なんやかんや僕の感じていた寂しさは解消されました。
繰り返しになりますが、これはあくまで僕固有の思考の展開なので、こうすればいい!これがオススメ!というものではありません。
また、今回はたまたま寂しさも解消されましたが、毎回こんなうまいこといくものでもありません。
あくまで「寂しさ(感情)」から「自分の価値観を見付ける」というルートが確立できたということが今回の肝要です。
このルートが確立できれば、様々な場面に応用が効きます。
感情から価値観を導出する思考法
ここまでは実例の紹介にかなりの文字数を割いてしまったので、ここからはその考え方の骨子をあくまで簡潔にまとめます。
重要なのは
①起こった事実を確認する
②事実から生じた自分の感情をキャッチする
③感情は価値観の輪郭が現れた証だと認識する
④なぜその感情が起こったのか、自分はどんな価値観を持っているのかを確認する
⑤相手は自分とは違う価値観を持っている、という前提を持つ
このルートです。
上記に紹介した僕の思考は、だいたいこのルートに則って展開されています。
……って、いきなり言われても急にこれを導入するのは難しいと思うので、チャプターのまとめとしてこの思考法を自然に身に付けるためのコツを紹介したいと思います。
価値観導出のコツ
「相手を自分の鏡だと思うこと」。
この一言に付きます。
あなたを何故かモヤッとさせてくるお相手は、前歯に青海苔のついたあなたの顔を映す鏡です。
最初は「うわぁ!」「うえー!」ってなりますが、よく考えてみればその鏡に出会えたことはむしろ幸運ですよね。
今回のケースで言えば、この人と喋っててもなんか盛り上がらないなぁ……というふうな違和感を覚えたとき、それは「自分のモヤモヤが目の前に投影されているのだ」と考えてみることが思考の起点になります。
そして、モヤモヤしているのはおそらくお相手も同じだと考えれば、より穏当です。
なんせ鏡写しですから。
多くの場合、自分に違和感をもたらすお相手は、自分で気付いていない自分の価値観に振り回され、うろたえている自分の姿の投影です。
この状況を打開するための手がかりが、何度も登場する「自分の感情をキャッチする」という工程なのです。
さて、一番初めに「恋庭のコミュニケーションは、顔が見えず口調もわからない、文字だけにデフォルメされたコミュニケーションだ」と書きました。
しかし、自分の感情や感覚を鏡として運用すれば、見えていないはずのお相手の表情や自分の表情まで、部分的にではありますが可視化することができます。
これは、あらゆるマッチングアプリにおいて大きなアドバンテージになる可能性があるので、とてもリターンの大きい思考法ではないかな?と僕は考えています。
また、多くの「会話が全然盛り上がらない!」という悩みを、悩みのままで終わらせず自分の発見と成長に繋げるためのきっかけにもなるはずだと思い、今回こうして文章化させていただきました。
たいへんな分量の文章ですが、ここまで読み切ってくださった方、まことにありがとうございました。お疲れさまでした。
書く方もめちゃくちゃ疲れた上、需要があるかどうかも全くわからないので、次があるかは不明です……
ともあれ、皆様が快適な恋庭ライフを送れること、そして善きご縁に巡りあえますことを、心からお祈り申し上げております。