普通っぽいけど普通じゃない日々。
数日前、コロナに感染した。
実家暮らしの自分は軽症だったが、ホテル療養を希望した。
「まあどうせ軽症だから優先順位低いだろう。空き部屋がなかったらしょうがない、部屋に引きこもろう」と軽く考えていたが、意外とすんなりと決まり、10日間の隔離だが、2日目にはもうホテルへ移動できた。
今はもう6日目。生活も慣れてきた。
ホテルはビジネスホテルのような不自由なく暮らせるような広さだ。
セミダブルのベッドに机、その下に冷蔵庫もついており、お風呂はユニットバスだ。
毎朝7時にアナウンスがなる。
「今からお弁当を配置します。次のアナウンスがなるまで外へ出ないでください」
数分後にまたスピーカーから急に声が出る。
「お弁当が配置されました。マスクをして、エレベーター前の棚からお弁当をお取りください。ドアはオートロックなのでルームキーを忘れずお持ちください。」
これが1日に3回。
それ以外に午前10時と午後3時にラジオ体操が流れる。
ざっと説明すると1日の流れはこんな感じだ。
誰とも顔を合わせることはないし、言葉を発することもない。
でも不思議と孤独感は感じない。
私はどっちかというとお喋りで、うるさいほうだ。
クラスで大声で爆笑してるようなやつだ。
だけど正直この隔離めっちゃ楽しいと思う。
誰かに見られることなく、好きなことをできる。
最近は一日中勉強をしている。
通信制の高校に通っていても、勉強しなくていいわけではない。
好きな時間、好きな時に勉強できる。
だけど量は十分多い。
だからこそ責任がつきまとい、留年するやつだっている。
そんな課題を2ヶ月分終わらせるのを隔離中の目標として日々楽しく勉強を進めている。
勉強以外には基本寝ていることが多い。
普段割と忙しく、午前7時に家を出てバイトに向かうか午前8時半からオンラインで授業がある。
HSP気質でワーカホリックな自分は休み方を忘れることが多々ある。
シフト入れすぎてしまって疲れていても、休日には勉強をしてしまったりする。
でもこの隔離期間ちょうどよくデトックスをできたのかもしれない。
8時間の睡眠と15分〜1時間ほどの昼寝。
幸せだ。
実は私は誕生日前日に感染した。
「気の毒だ」と思われてるに違いない。
でもこれが日常だったらいいのにと思うくらい幸せだ。
これで週2で働くくらいがちょうどいいのかもしれない。
これは神様からの誕生日プレゼントだと思うようにしとこうかな。
隔離期間終わったらカフェでケーキでも食べようかな。