花のない卒業
嫌々早起きして通う学校、行ったらなんだかんだ楽しい教室、眠気と戦うお昼休憩後の国語、放課後の部活、バイト、制服で漕ぐチャリ。私も思っていた高校生の”当たり前”が私の当たり前ではなかった。
コロナで思うように行かなかった高校生活。
週5、7時間、画面と見つめ合うオンライン授業があった2020年
帰国子女として帰国して、日常、人、友達、環境、全てが変わった2021年
上京して生きる難しさを知った2022年
好きな環境で好きな時間に働いて、気が向いたら課題をして、気が向いたらやることをやる。急ぐことなく、気分次第で動く。
10月に入学した私は6ヶ月遅れて卒業する。私が卒業する頃には桜も散って葉も散る寸前。
そんな日常は私が子供の頃に思い描いた高校生活ではなかった。
でもこんな日常だからこそ出会えたくだらない話ができる友達、今日も頑張ろうと思えるバイト仲間、仕事熱心な先輩。
制服の胸に花をつけて卒業したかったけど、今の私しかできない生活ができた高校生活。
悔いはない、自分がなりたい自分になれてないけど少し近づけた気がします。2020年の自分、ありがとう。