サルのようなヒトがつくった生活の「型」
適応障害を発症して休職している期間、昔の人の暮らしに思いをはせるようになった。昔といっても、現代以前の人類の暮らし。人類の歴史のほぼ全てを占める期間だ。(※この記事では「現代」を第二次世界大戦以降(1945年以降)と定義します)
というのも、病気をきっかけにセルフマネジメントの見直しに取り組んだ結果、その時代の暮らしを真似すれば解決することが多いことに気がついたのだ。
自分が心地よいと思う時間や習慣を列挙してみる。
・適度な運動
→本来人類にとって、狩猟や農耕など、生活のために体を動かすことが当たり前だった。デスクの前に座ってひたすらにPCやスマホとにらめっこすることで生活出来るようになったのは現代になってから。
・適度な睡眠
→日の出と共に目覚め、日の入りと共に寝る生活を続けていた人類が、現代以降は、いつしか昼夜逆転していたり、睡眠時間が確保できなくなっている。
・親しい知人との会話
→もともと集団でお互いを助け合いながら暮らしていた人類だが、いつしか一人だけでも生活出来るほど文明が発達した。
こうしてみると、僕が適応障害を発症したのもなんとなく納得できる。いつの間にか、急速に発達した技術や文明の波に呑まれるように、本来の「型」を無視していたのだろう。
「先人たちに学ぶ」と聞くと、よく歴史上の人物の電気などを思い浮かべがちだが、最も学ぶべきは、人類の歴史の大半を占める期間で暮らしていた名も無き先祖たちなのかもしれない。
というわけで、最近は彼ら彼女らの暮らしに興味が湧いている。この書籍もその一つだ。また何かの形で記事にまとめてみようと思う。