ミニマリストに憧れて
うちのリビングはごちゃごちゃしている。
まず、本が壁面にたくさんある。
雑貨やポストカード、ぬいぐるみなども棚に飾っている。スノードームやくまの貯金箱、鳩笛や土人形の置物…
反対側の家具の上には観葉植物がたくさん。ジャングルみたいにある。すぐに処理しなくてはいけない書類などもぐちゃぐちゃと同じ列にある。
片付けても片付けても物が減らない部屋…どうしたものだろう。と頭を抱えてしまう。
鬱になった時、突然色々捨てたくなり、こんまりさんの本を図書館で借りて読んだ。たくさんのCDとたくさんの洋服を捨てた。体調が良くなく、ほとんど食べ物が喉を通らなかったから、倒れそうになりながら、朦朧と捨てた。
捨てて、空いた場所に観葉植物をたくさん買った。本を買った。どれもわたしに、必要なものだった。場所が空くと、必要なものを入れられるんだなあ。と学んだ。
それから時は過ぎ、捨てたスペースに物は埋まり、むしろ空いたスペースより増えている。
ため息しかでない。
ミニマリストの本やYouTubeを見るのが大好きだ。物が少なくてすっきりしている。きっと心もきれいになるんだろう。どこに何があるのかひと目でわかるなんて素敵。雑誌のインテリア特集でも厳選されたインテリアだけが置かれている部屋を見ると清々しい気持ちになる。憧れすぎる。
じゃあ、自分も…と思うのだけど、あれもこれも好きな雑貨を捨てられない。わたしの生活の一部なのだ。
そこで、目に止まるのがインテリア特集の中でもたくさんの雑貨やインテリアに囲まれている部屋だ。ごちゃごちゃしてる！ごちゃごちゃしてるけど、一点一点の雑貨達のセンスが素晴らしいから、全体的に統一感があったりする。
これだ！目指すはこれだ！
もう何もない部屋は諦めよう。だって雑貨が好きなんだから。見てると癒されるんだから。
でも統一感はない、ただのわたしの好きなものが置かれている部屋は、インテリア特集に載る部屋とは程遠い。
今日もミニマリストの本を読んだり動画を見たり。羨ましくてため息が止まらない。
捨てる、捨てない、捨てたい、捨てたくない。
せめぎ合いながら、物はどんどん増えていくのである。
どこかでミニマリストじゃない方のインテリア特集や本を出してくれないかな。絶対に買うのに。
インテリア特集じゃないけど、気になる本。
わたしと同じ匂いがする…
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