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人生のゴングは何度鳴らしてもいいはずだ

一年に数回、定期的に集まる同期がいる。
今日もいつもの4人で久しぶりに集まり、近況報告を兼ねてランチをする。
同期はまだ仕事を続けている人が2人、わたしともう1人はすでに退職している。
入社してからの付き合いだから、もう29年の付き合いだ。長い。
歳を重ねても、あの頃とテンションは変わらない。わたし達、同期の雰囲気は似ていて、穏やかそして賑やかだ。次から次へと話題が絶えず、ずっと笑っている。みんな子供がいて、子供の歳も近かったり、離れていたりで、参考になる話しも多い。相談事をしてもみんなわたしの事をわかってくれているし、考えてくれるから頼りになる。
家族の事、子供の事をひと通り話してから、わたしの仕事についての話になる。
今、無職のわたしは前職の契約を突然解除されて、途方に暮れているところだ。
前職の会社から地区センターで週3でバイトをしないか。と誘われていることを話したところ、

「もう落ち着いちゃっていいの?今までのスキルもったいなくない?まだまだ出来そうだよ?」

と言われた。

でもわたしなんてどうせどこも…

果たしてそうだろうか。わたしは仕事に就くためにもっと何か努力をしたのだろうか。27年間勤めあげた仕事のスキルはそんなものだったのだろうか。本当にもう頑張ることは出来ないのだろうか。
その時、沸々と自分の中から何かが湧き出てくるのを感じた。

わたし…まだやれる?

やる前からどうして諦めていたのだろう。
人生のゴングは何度でも鳴らすことが出来るのではないか。好きな仕事じゃなくても、居場所を見つける事はきっと出来るかもしれない。どこかにわたしが行けるところがあるはずだ。前職はたまたまそうじゃなかっただけだ。
ある。きっと。どこかに。わたしの納得する仕事が。

「何をそんなに焦っているの?まだゆっくり探せばいいじゃない。何かの資格を取ってみてもいい。勉強してスキルをもっと磨いたっていい。」

そうだ。可能性を狭めていたのは自分自身だった。周りはまだそんな風ににわたしを見ていない。自分だけで1人焦って勝手に諦めていただけだった。

「そうだね。わたし、やってみる!」

思わずみんなに宣言してしまった。
同期はいつも力をくれる。いつだってわたしは導かれている気がする。

ありがとうみんな。優しく見守ってくれて。
色々あったけどあの会社に入社してみんなに出会えて本当に良かった。

帰り道、決意を新たに鼻息荒く一歩を踏み出した。


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