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海老とブロッコリーのジェノヴェーゼクリームソースのカルツォーネ 信州五一わいんのケルナー

夏休みを取り一泊二日で避暑に訪れた軽井沢での昼食。ベーカリー&レストラン沢村。木々に囲まれながらも木漏れ日をしっかりと取り込む広い窓、シックな黒のテーブルとソファ。さりげない気遣いに溢れる接客。食事の前から素晴らしいレストランであることがひしひしと伝わってくる。

さて、オーダーしたのはカルツォーネ。以下の写真を見てもらうと分かりやすいが、生地を半月状にして具材を巻き込んだピザだ。具材は5種類もあり悩みつつ、海老とブロッコリーのジェノヴェーゼクリームソースにした。生地はプレーンか海苔入りから選ぶことができ、ジェノヴェーゼソースによく繋がりそうな海苔に。
運ばれてきたカルツォーネにナイフを入れると、海老とブロッコリーが顔を覗かせるとともに、バターでクリーミーに白濁したジェノヴェーゼソースが溢れ出る。

せっかくの夏休みだ。ランチだがフルボトルでワインを注文。軽井沢と同じく長野県の五一わいんのケルナー品種を。今日は身も心も信州に浸ろう。

林農園, 五一わいん, ケルナー, 2021, 10%, 5,280円(レストラン提供価格)
色調はまるで水のごとく澄んでいる。
香りには青リンゴ、白桃、メロンを控えめなボリュームで感じる、微かに白胡椒や白い花のフラワリーなタッチ、加えてフェンネル、セルフィーユ系のハーブ香も。
風味には大ぶりの梨を頬張ったようなみずみずしい果実味、柔らかい甘みを伴いつつもメリハリのある酸味、フレッシュでジューシーなフィニッシュ。

ワインをカルツォーネに合わせる。プリプリの海老の旨味、ジェノヴェーゼソースのバジルの爽やかな香りに、ワインのハーバルな香りとほんのりと甘みを含むフレッシュな果実味が実によく合う。食事とワインが高度なレベルで同調する、心躍るペアリングだ。窓から目に入る木々のグリーンの色調もワインと料理の方向性に沿っていて、視覚も含めてペアリングを楽しんだ。
相性: ★★★★★

なお、タパスメニューに佐久鯉・クレソンと柑橘のセビーチェというのが目に入るも、ディナー限定とのことだった。こちらにもケルナーが合いそうだ。今回が初の軽井沢訪問だったが、ベーカリー&レストラン沢村の素晴らしさを含めてお気に入りスポットになった。次の避暑は一年後になるが、今から訪問が楽しみだ。

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