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介護中の香ばしい事件簿!失敗も笑いに変える工夫


避けて通れない介護のリアル

介護中、避けて通りたい問題ランキングで堂々の上位に入るのが『排便の失敗』。初めて経験したときは、頭が真っ白になりました。「なんで私がこんなことを…」と絶望感に襲われたものです。でもこれ、実は誰もが通る道。そうと分かっていても、そのときは冷静になれないものですよね。

朝の香ばしい香り、今日もやっちゃいました

我が家では義母と同居しています。義母は脳梗塞の後遺症で半身が動かしづらくなっており、思うように行動ができないことがよくあります。最近は用心して紙パンツを履くようになりましたが、それでも間に合わないこともあり、朝のスタートがバタバタすることもしばしばです。

朝、目覚めた瞬間に何やら香ばしい香りが漂ってくると、「さて、今日もやってしまったのかな…」と深いため息をつきながら掃除用具を持ちに行きます。こんなとき、「きちんとトイレが出ているかチェックしておけば…」と思うのですが、そんなことを反省する間もなく、目の前の作業をさっさと片付けないといけません。

履き替えさせたりお尻を拭いたりする作業が待っています。寒い季節は特に気を使います。おしり拭きの冷たさが義母にとって負担にならないよう、あたたかいお湯で濡らしたキッチンペーパーやタオルを使って優しく拭き上げるようにしています。お尻全体に広がった汚れを処理するのは一苦労。寝ながらの排泄はひどいと背中の方まで汚れが達してしまうこともあり、そのたびに「今日はこれで終わりますように…」と祈るような気持ちで作業に取り掛かります。

掃除そのものも大変ですが、それ以上に気持ちを抑えるのが難しいんですよね。「絶対に怒らないぞ」と心に言い聞かせつつ、つい顔に出てしまわないかとヒヤヒヤします。一方で、介護される義母も「また失敗してしまった」と感じている様子で、毎回申し訳なさそうにしています。お互いに辛いのは分かっているからこそ、なんとか軽く受け流そうと努力する日々です。


謝る姿に切なくなる瞬間

義母は失敗するたびに「本当にごめんね」と小さくなります。その姿を見るたび、「もう気にしなくていいですよ」と言いたいのですが、それを言う側も実際はなかなか簡単ではないのです。

彼女が申し訳なさそうに縮こまる様子を見ると、怒るどころか切なくなってしまう。自分が歳を取ったとき、同じように謝る立場になったらどう感じるんだろう…と想像すると、掃除の手間もなんだか小さなことに思えてきます。

おなら事件で爆笑!恥ずかしい思いの共有

そんなある日、3日続けてやってしまったときに義母が涙ぐみながら「ごめんね」と言ってきました。正直その日は疲れ切っていて、思わず「いえいえ、むしろ掃除のプロになれそうです(笑)」と軽口を叩いてしまいました。すると義母も「ありがとう」とつぶやきつつ、なんだか申し訳なさそうに笑ってくれました。

ところがその直後、私がおならをしてしまうというハプニングが!しかも、結構いい音が出たんです(笑)。義母が一瞬きょとんとした顔をした後、「今日は引き分けだね」と言い出して大爆笑。私も「え、何そのルール(笑)」と思いつつ、一緒にゲラゲラ笑ってしまいました。恥ずかしさを共有することで、重かった空気が一気に軽くなった瞬間でした。

失敗も日常の一部に

排便の失敗はどうしても避けられないもの。けれど、それを「どうにか笑い話に変える余裕」があるだけで、介護の風景は驚くほど変わります。

例えば、こんな考え方を取り入れてみてはどうでしょう?

  • 「また失敗した」ではなく「今日は掃除スキルがアップした」と捉える。

  • 面倒な掃除を「新しいエクササイズ」と割り切る(意外と筋肉を使います)。

  • 小さな成功や笑いを見つけたら自分を褒める。

失敗を完全になくすことは難しいけれど、その失敗が「お互いの距離を縮めるきっかけ」になることもあります。恥ずかしいと思えることも含めて共有していければ、介護の日々も少し楽しくなりますよ。


締めのメッセージ

介護は、笑うしかない瞬間の連続です。失敗も、怒りも、疲れも、全て含めて「日常の一部」として受け入れることで、少し肩の力が抜けます。次に香ばしい朝が訪れたときも、「またネタが増えたな」と思えるくらいの心の余裕を持って、笑顔で向き合ってみましょう。

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