秋も深まった頃、環境の大きな変化が少しずつ眼の前に迫り、そのストレスからか保ちきれなくて手放したり、手放しかけた人間関係がいくつかあった。 その中には5年間自分なりに必死で抱えてきた恋愛もあった。 休日はどうしても自分も向き合うが、心は重たかった。そんな気持ちのまま、高校の頃から見てみたかった晴海埠頭公園に出かけることにした。住んでいる家からほど近く、ここに住んでいるうちに見に行こうと思った。ネットでは閉鎖中とのことだったがとりあえず見に行った。バスで揺られて晴海埠頭に着
うちのばあちゃんは鹿児島の指宿に住んでいる。 じいちゃんは板金工場を営みながらばあちゃんと農業をしていたが、私が小学生の時に亡くなった。その後もばあちゃんは農業を一人で続け、夏にはオクラ、冬にはソラマメを育て、出荷していた。そして最近、歳を理由に農業を引退した。 私は小中学生の時の夏休みは、毎年2~3週間じいちゃんとばあちゃんの家に滞在した。生粋のばあちゃんっ子だった私は常にばあちゃんの後ろをついて回った。 ばあちゃんはいつも朝と昼過ぎに畑仕事に出かけた。昔から朝に弱い