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小池加工所さん、はじめましての見学日(2024年2月6日)

はじめに。

小池加工所は、神戸市兵庫区にある木材加工所として使われていた場所。2020年にオーナーが亡くなられてから、木材加工事業としては活用されなくなり、4年。2024年4月に3社でここを事務所に活動しようと3社(企画編集会社のKUUMAと、建築設計している文化工学研究所、それから木工作家のHIROYUKI IKEUCHI STUDIO)で引っ越してきました。

残された機材や木材たちとどんなふうに付き合っていくか、縁のない兵庫区須佐野という場所で活動していくか、日々考え中。木、ものづくり、身近な流通、民衆の活動、あたりがキーワードとなっていて、なんとなく次世代の活動の場として開いていけないかと話している徒然なる記録。


物件との出会いは、知人のつながり。

拠点の引っ越しを検討していたとき、最初に探したのは物件紹介サイト。いろいろ候補をシェアしてたのですが、どれもピンとこず。

なんとなく、もっと身体的感覚を大切にしたいし、ものづくりができるところを拠点とできればなと、まず条件としておいていたのは、

  • 大きな音が出せること/耐荷重の制限がないこと(ものづくりの拠点としての想定)

  • ある程度広さがあること(100平米くらいあるといいな、次世代に開く場所として子どもたちも自由に出入りできるような余白がほしい)

  • 価格は月15万くらいで(実験性を大切にしたいし、初期費用はできるだけ抑えて自分たちで手をいれていきたい)

  • 路面がいい(街に開くことも想定して、アクセスしにくいと不便かな)

あたりでしたが、なかなか条件にあうものが見つからず。

そんな時に、HIROYUKI IKEUCHI STUDIOの池内さんが活動している、兵庫区にある家具やプロダクトを中心とした木材加工所 MAR_U/旧マルナカ工作所(ちなみに、小池加工所かは建材の木材加工が中心)を運営している、山や木に関する人たちをつなぐ活動をしているSHARE WOODSの山崎さんが教えてくれたのが、小池加工所でした。

良い情報は、大衆の視点では見つけに行くのかもしれないな。
この時はまだ現場を見てないけど、なんだかわくわくするにおいが。
後日談ですが、「こんな物件と出会えていいなぁ」と言われて、ほんとそうだよなぁと思う。
今回は物件の話ですが、食べものでも日用品でも、つながりで得られる情報って貴重だなぁ、いつからこんなになくなっちゃったんだろう。毎日目の前にある社会の仕組みとか常識っていつの間にか刷り込まれていくんだなと思った。

一目惚れ。

最初にここに来た時、「あーこれは自分たちですぐに作れるもんじゃないなぁ」と。長い時間かけて今ここにあるんだなぁと感じさせてくれるいい経年感。しばらく使われてなかったけど行き届いたお掃除の状態から、ご家族がここを大切に守ってきたんだろうなぁと思わせてくれた。入口向こうに見えるのは、通り(住吉橋線)からちらちらこっちを見ながら歩く近所のおじいちゃんや子ども。向かいには中学校。最高。

そこにある機械たちや木材をどう使うかもまだまだ目処がつかないままでしたが、いいね!となってすぐにみんなで心を決めました。

まずは、出会いからのお話でした。

筆:ハマベレミ(KUUMA inc.)


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