ネット時代に、建築作品は消費されているのか?

先日、とある大学の学生が自主的に刊行しているウェブマガジンから取材の依頼がありました。テーマは建築とメディア。僕自身より若い世代の意見は常に伺いたいと思っているので、快諾しました。

取材はもう少し先に行われるのですが、取材にあたっての資料の中に、「建築作品が消費されている事についてどう思うか?」というような項目があり、ウェブメディア登場以降の感想だなあと思うと同時に、果たしてこれは事実なのだろうか?と数日間考えていました。

このクローズドなエッセイでは、取材前の思考の整理として、ざっくばらんに書き綴ってみようと思います。

結論を先に書いてしまうと僕の考えは、

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各メディア単体で見れば消費が加速される傾向にある。しかし、ネット全体を見れば必ずしもそうは言えないのではないか。そして、この時代に合わせた建築家側の発信戦略が必要。

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という感じでしょうか。

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