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【ポップン/コラム記事】ケマリの理論、ケマリ論

こんにちは。れめです。
あけましておめでとうございます。


突然ですが、ポップンミュージックについて話をする際に、譜面の難しさや攻略方法等について議論する機会があるかと思います。
そんな時、みなさんはどのように話を広げますか?


私は、ケマリ(EX)を例えに出して話すことが多いです。

曲名はKicky Kemari Kicker。覚えてね。


ただ、どれだけケマリ論に基づいて譜面について熱弁してもびっくりするぐらい伝わらないことが多く、もどかしい気持ちになることが多いです。

大多数に伝わらないということは、私が異常側であることになるわけで・・・

そこで私は異常ではないことをなんとか主張したく、本記事では私がこの数年間築き上げてきた「ケマリの理論」(※以降、ケマリ論)について長々と語りたいと思います。
若干怪文書めいた内容かもしれませんが、本人は至って真面目なので何卒よろしくお願いします。


※本記事はゴリッゴリの主観に基づく内容なので、人によっては参考にならない場合・当てはまらない場合がございます。予めご了承ください。

ケマリ論講座のはじまりはじまり~
(画像提供:るしし)



1.ケマリ論とは

解説すると長くなるので、まずは以下のケマリ論を一旦ご認識ください。

ケマリ論その①
ケマリぐらいのBPMまでなら(コンディションや筐体に左右されず)16分配置がどんな形であろうとも全部上から叩ける

■ケマリ論その②
ケマリより遅いBPMも当然全部上から叩ける

■ケマリ論その③
ケマリより早いBPMは上から叩けないので、別の押し方にする等の工夫が必要


…多分これだけ見ても何のこっちゃ?だと思うので、順を追って説明していきます。


まずはケマリの譜面を見てみましょう。

ケマリの譜面抜粋

両手とも細かい配置が多く、16分で階段や交互などを叩かされる配置が特徴的です。
また左右振りもけっこう多く、苦戦してる方も多いのではないでしょうか。


次に、ケマリの情報を確認してみましょう。

・ジャンル名:ケマリ
・曲名:Kicky Kemari Kicker
・初出:16 PARTY
・レベル:46(元45)
・BPM:136
・ノーツ:1025
・譜面属性:階段、片手処理(上級攻略Wikiより引用)

ケマリ論を解説する上で、注目していただきたいのは・・・

ドゥルルルルルルル・・・・・・



デン!!!

BPMです。

この"""136"""という数字をよ~~~~く覚えていてくださいね。

次に、以前私が投稿した動画をご確認ください。(突然の動画宣伝)(別に見なくていいよ)

※お忙しい方はサビあたり(0:50~)だけで大丈夫です。


こちらの動画の運指を解説すると、階段や片手処理の配置を全て上からベシベシ叩いています
✋三✋←こんな感じの運指だと思ってください。

また、階段・片手処理と認識しておらず、全て横認識(少し早い同時押しのようなもの)をしています。
※カプサイシンぐらいの同時押し譜面を1.2倍速にした感じのイメージです。

なぜこのような押し方をしているかというと、私が上から押すのに一番しっくりくる早さだからです。

「お前の感覚の話じゃねえか!!!!」というツッコミが2億件ぐらい来そうですが、言い訳より詳しい解説を書いていくのでもう少しお付き合いください。


2.ケマリ論の活用例(1)

かの有名な縦連譜面であるヘビーメタル、有名かどうか微妙なラインの天空ジオグラフィの縦連の箇所を比較してみましょう。

ヘビーメタルEX


天空ジオグラフィ

譜面画像だけ見ると普通の16分縦連(普通じゃねえよ異常だよ)ですが、この2つには明確な違いがあります。その違いとは・・・・・・


はい、BPMですね。
ヘビーメタルはBPM150ですが、天空ジオグラフィはBPM128となっております。

ここで先ほど書いたケマリ論を思い出してみると・・・

~引用~
ケマリ論その①
ケマリぐらいのBPMまでなら(コンディションや筐体に左右されず)16分配置がどんな形であろうとも全部上から叩ける

●ケマリ論その②
ケマリより遅いBPMも当然全部上から叩ける

●ケマリ論その③
ケマリより早いBPMは上から叩けないので、別の押し方にする等の工夫が必要
~引用おわり~

そうです、BPM136ぐらいより遅ければ間に合いますが、BPM136ぐらいより早めれば間に合いません。

つまり、天空ジオグラフィは押せる(間に合う)早さですが、ヘビーメタルは押せない(間に合わない)早さという決定的な違いがあります。

こうしてヘビーメタルはそもそも無理天空ジオグラフィはちゃんと押せる早さなので大丈夫という素敵な結論に至ることができました。
ありがとうケマリ論!


3.ケマリ論の活用例(2)

上記の書き方だと「ヘビメタが間に合わないってことは、BPM150は間に合わないラインなの?」というご意見も出るかと思います。

しかしご安心ください、(コンディションにもよりますが)配置によってはBPM160ぐらいまでなら意外と間に合います

一例としては、けもののおうじゃ★めうめう。
BPMは162なので一見ケマリ論は通用しなそうに見えますが、この日はかなり調子がよかった&配置がギリギリ有情なので間に合ってました。

※序盤等にあるトリルは、手首を動かしながら指でゴリ押しするような感じで押してます。気合で1ノーツずつ認識するよう気を付けています。


また、明らかにBPMがケマリ論を超過していても、場合によってはケマリ論を活用することができます。

一例としては、スペースレクイエム(Zirkfied)。
BPMは210なのでぱっと見論外なのですが、中盤と終盤に12分が続く配置があり、ここでケマリ論を活用することができます。

ここで豆知識なのですが、12分の早さはBPMを3/4した場合の16分の早さと同等になります。
スペースレクイエムで例えると、210*3/4=157.5となります。

・・・そう、スペースレクイエムにおける12分の早さはBPM157.5の16分相当になります。
つまり、(調子が良ければ)ケマリ論が使えます!やったーー!!!!

なお序盤やサビの16分配置は普通に指やコチョコチョ押しで頑張ってます


4.ケマリ論の応用

ケマリ論をマスターしてくると、ケマリ前後のBPMがありえないぐらい光るようになります。

私の実績の中だと、ウェルフェアとかでしょうか。

ウェルフェアの譜面一部抜粋

ウェルフェアはBPM139の16分の縦連や階段が延々と続くような譜面が特徴ですが、私からすればBPM278の8分の同時押し譜面に見えています。
同時押し譜面は高いスコアを狙いやすい傾向にあるので、当然ウェルフェアも該当するわけですね。

☄光りすぎて環境を破壊してしまった例☄


高難度だと、ダージュでも活用が可能です。

スペースレクイエムでも似たようなことを書きましたが、ダージュの中盤およびラストの配置が12分のリズムとなっています。
ダージュのBPMは185(ぐらい)ですが、BPM185の12分はBPM139の16分相当なので、実はケマリ論で押すことができます。
ラストの三角押し縦連打も12分なので、理論上はウェルフェアぐらいの早さでバンバンすればいい感じに入ります白バス側は知らん

✨成功例✨


5.ケマリ論の結論

これ「中速が得意」の一言で済む話じゃない?
プレイ前にBPMを確認して、「これはケマリ論が通じる」「これはケマリ論が通じない」を把握するだけでも意識が変わって高いスコアを狙える場合があるよ、というのを伝えたい一心で色々書かせていただきました。
1人でも多くの方に共感いただけると幸いです。

それでは今回はこの辺りで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ケマリに1166円使ってたのか・・・・・・・・・