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退任する監督の有終の美を飾って(西日本短期大学附属高校OB 青柳諄インタビュー)

自分が成長できる設備や指導者がいる高校へ

――野球を始めたきっかけについて教えてください
 野球を始めたきっかけは父と兄の影響で、小学三年生の時に野球を始めました。

――西日本短大附属高校への進学を決めた理由を教えてください
 きっかけは高校の練習設備が整っていて、指導者の方々とも入学前に色々とお話をして、この高校だったら自分が成長できると思い入学を決めました。

監督に志願したキャプテン就任

――高校時代に掲げていた目標について教えてください
 全国制覇を目指していました。

――全国制覇を目標としていた当時の練習に対する思いなどを教えてください
 当時は全国制覇をするために、朝から晩までずっと練習していました。特に1人1人が自分の技術を伸ばすために、全体練習以外の自主練習の部分で積極的に取り組んでいたのが印象に残っています。

――当時の印象的なエピソードなどがあれば教えてください 
 冬練習のメニューが本当にキツくて、サーキットトレーニングや丸太を持って走るメニューがありました。その丸太が3,4キロくらいあって、それを持ってポール間を走らされるのですが、それが毎日本当にキツかったですね。

――そういった大変なメニューをこなす中で、チームメイトと掛け合った言葉などはありましたか?
 皆全国制覇するという目標は同じだったので、自分も含めて皆で「やるしかない」と言って、皆でその方向に進んでいきました。

――寮生活で思い出深い出来事などありますか?
 寮生活は本当に朝起きるのが早くて、朝6時に寮の近くの室内練習場で点呼を行っていました。朝起きるのがキツかったですね。

――青柳さんはキャプテンを務めていたとのことですが、就任当時の心境を教えてください
 自分は2年生の時からベンチ入りしていたのですが、当時は2年生が自分含めて3人しかベンチ入りしていませんでした。引っ張ることができる部員が誰もおらず、少しマズいということになっていたのですが、それなら自分がやろうと決めて、監督に「自分がやります」と言いに行きました。

甲子園中止でも保護者のために優勝を

――甲子園中止の第一報を知った時はどういった感情でしたか?
 そのときにちょうどニュースを皆で見ていて、それからすぐ監督に3年生だけ集まるように言われ、ミーティングをしました。中止のことを伝えられた瞬間に涙が出て、今までやってきた意味はあったのかと思いながら監督の話を聞いていました。

――そのミーティングの中での監督の言葉で印象に残っている言葉はありますか?
 もしかしたら地方大会はやるかもしれないという話だったので、そこに向けてやろうということになりました。また監督から「今までやったことは無駄じゃなかったし、保護者の皆さんのために絶対に地方大会で優勝しよう」と言われて、皆でやるぞという意識がまた戻ってきました。

高校野球のその先を見据えて握った木製バット

――各都道府県で独自大会開催の動きが進みましたが、大会の開催を聞いたときの心境を教えてください
 その時は試合ができるという喜びで嬉しかったです。

――福岡県は4地区に分かれての大会ということでしたが、その点について感じたことなどありましたか?
 福岡自体がコロナの感染者が多かったので、地区だけでも絶対に優勝しようということは皆で口にしていました。

――独自大会計5試合の中で最も印象に残っている試合はありますか?
 印象に残っている試合は決勝戦ですかね。やはり決勝戦というだけあって皆緊張していて、どちらも好投手だったこともありあまり点が取れていなかったのですが、相手のエラーから得点しました。1点でも多く取れれば守り勝てると思っていたので、本当に「1点取ろう」と毎回ベンチの前で話していました。

――青柳さんは木製バットで独自大会に臨まれたとのことですが、その当時のことについて教えてください
 大学を見据えてバットを木製バットに変えていました。実は1年生の時からチーム全員が練習ではずっと木製バットを使っていて、木製バットの扱いにも慣れていたため、大学を見据えて木製バットで取り組んでいました。

――高原監督が2020年いっぱいで退任されるとのことでしたが、そういった中での優勝ということに関してはいかがでしたか?
 自分たちが独自大会やっているときには、監督が退任されるということを言っていたので、先程も言った通り保護者の皆さんだけでなく、監督に有終の美を飾ろうということで必死にやっていました。

――決勝戦に勝利し、優勝した瞬間はどういった心境でしたか?
 めちゃくちゃ嬉しかったのもそうですが、ホッとしたという気持ちの方が強かったです。

――優勝後の出来事で印象に残っていることはありますか?
 球場からバスで学校のグラウンドに向かったのですが、皆嬉しくて涙もあったのですが、嬉しくてグラウンドで騒いでいましたね。

自分たちの代も凄かったことを見せつけて

――この「あの夏を取り戻せ」というプロジェクトについて聞いたときはどう思いましたか?
 本当にすごくて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。すぐ高校時代の仲間にLINEをしました。

――LINEでの皆さんの反応はどういった様子でしたか?
 「マジ!?」というような感じで、本当に嬉しそうでした。

――このプロジェクトでの目標について教えてください
 勝敗はあると思うのですが、勝敗じゃなくて、野球をやっている関係者やその他の人たちに「自分たちの代もこんなに凄かったんだ」というところを見せて、色々な人を元気づけられる姿を見せられることがベストかと思います。

――最後に応援してくださってる方々へ意気込みをお願いします
 私たちは同世代の選手たちと野球ができることに喜びを感じ、保護者の方々にあの時の恩返しができるよう、頑張っていきたいと思います。
 頑張るぞ!


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