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海外のプロレスを見ない私が、GCWを見た。
※本記事には流血画像が登場します。予め、ご了承ください…
はじめに
私は、海外のプロレスを熱心に見た経験がない。
日本に来日してくる外国人選手の事は把握するけれど、WWEやAEW、海外の各種インディー団体などは、他の方のツイートや情報でかろうじて見聞きする程度。
これは、決して海外を毛嫌いしているのではなく、【団体や選手を国内で見れる】事に重きを置いているのが大きいと、私は実感している。
私自身、プロレスを好きになる前に通っていた野球もサッカーも、日本国内のリーグしか興味を持てなかったから…。
そんな私が、強く興味を惹かれる興行があった。
『GCW JAPAN TOUR』である。
🇯🇵JAPAN UPDATE 🇯🇵
— GameChangerWrestling (@GCWrestling_) August 27, 2022
JOEY JANELA returns to JAPAN with GCW!
This will be Joey's 4th tour of Japan.
Tickets for all 3 events are On Sale NOW!https://t.co/GQRmSzA2hu
9/26 - PLANET DEATH
9/27 - DEAD ON ARRIVAL
10/4 - WAR READY
All shows held at Shin-kiba 1st Ring#GCWJapan pic.twitter.com/1SoaaV9D30
2020年2月以来、約2年半以上の時を経て開催されたGCWの日本大会。
GCWに参戦する外国人選手は過去に日本で見たことがあるものの、今回はほぼほぼ初見。
2020年のJAPAN TOUR当時、Twitterのタイムラインで体感した興奮と熱狂。
チケット代は比較的高めだったけれど(最安値が6,000円)、海外の渡航費用に比べたら断然安い事実。
これらは、私をツアーに駆り立てる充分な動機になった。
折角の機会だからと、私は3大会を全通して、普段と違う景色を体感しに行ったのでした。
JAPAN TOURの3大会のチケットは、あっという間に前売段階で全席完売。
かくして、私はGCW童貞を卒業することになったのです…。
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大会を見て感じたこと
今回のJAPAN TOURは、9.26、9.27、10.4に新木場1stRINGで開催され、1大会6試合(うち、約半分がデスマッチ)というラインナップとなりました。
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各大会毎の個人的雑感については、下記の通り…。
9.26 GCW『PLANET DEATH』の雑感
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
・GCW JAPAN TOUR。大盛況の初日は『竹田vsマードック』の激闘に尽きる。この1試合だけでチケット代を回収してしまう程の満足感は、今大会の熱狂っぷりを象徴。竹田、山下、杉浦の日本人デスマッチファイターが、対外国人選手で躍動する様は感動的でした!#GCWJapan pic.twitter.com/E9iLfLxLRK
9.27 GCW『DEAD ON ARRIVAL』の雑感
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 27, 2022
・GCW JAPAN TOUR2日目。初日と違い、ダムズ以外の日本人選手が多く登場して、普段日本で見れない色の試合を外国人選手と繰り広げる様は刺激的!後半に組まれた『竹田vsシュラック』、『葛西vsエフィー』は出色の内容。竹田は今ツアーのMVP不可避!#GCW #GCWJapan pic.twitter.com/SwP2hZQefD
10.4 GCW『WAR READY』の雑感
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) October 4, 2022
・GCW JAPAN TOUR最終日。初日や2日目のワチャワチャ感に対し、今日は選手各々の個性にフォーカスしてきた印象。それでいて、盛り上がりは変わらぬ凄さ!JAPAN TOUR最終日でも続編を予感させるエンディングは、まさしく"WAR READY"。素晴らしかったです!#GCW #GCWJapan pic.twitter.com/LksjjjHIOc
各日共に大熱狂で、素晴らしい大会!
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書きたいことも載せたい写真も沢山ありますが、本記事では、3大会を通じて私なりに面白い・スゴいと感じた点にピックアップしていこうと思います。
①"未知の存在"を知るワクワク感
私自身、見に行く団体が増えるにつれて、初めて見る選手や団体は年々少なくなっている事を実感しています。
だからこそ、映像等で見たことの無い選手達を、1大会で沢山見れたのは刺激的でした!
極端な話、初めてプロレスを見に行った時に近いワクワク感を、私は抱いたのです。
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3公演をオープニングから盛り上げた、素晴らしいタッグチームでした。
今回の来日メンバーで、私が生で試合を見たことがあるのは、アレックス・コロン、シュラック、ジミー・ロイドくらい。
予習もしない状態で3公演を見たものの、各選手の個性が際立っていて、名前を知らなくても伝わるスゴさ!
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竹田と葛西からタッグ王座戦で勝利したのは震えた。つよい…!
中でも、初日から強烈な存在感を示したエフィーは、今後日本でも人気出そうな雰囲気がありました。
(また見たい!)
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私の中で、大体顔と名前が一致し出した頃に最終日を迎えてしまいましたが、また見たい選手ばかり!
まだまだ、私の知らないレスラーは沢山いる事を実感した次第です。
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②デスマッチにおける特色の違い
今回の3公演を通じて、私は日本とGCWのデスマッチの違いも感じました。
GCW JAPAN TOURでは、1大会あたり、およそ半分がデスマッチルールという構成に。
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2020年頃の蛍光灯の製造中止・廃止の流れに伴い、段々と蛍光灯以外のアイテムに活路を見出だす動きが見られつつある、日本のデスマッチ。
そんな流れに反するかのように、GCWでは蛍光灯をドシドシ使うデスマッチが展開!
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蛍光灯自体は東西の二面に張られていたものの、リングサイドから持ってくる、追加の蛍光灯を惜しげなく使う様が圧巻!
その光景が、どこか美しくも刹那的でした…。
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蛍光灯を持ったまま場外へトペ・スイシーダを放つなど、3公演のメインで存在感を見せた。
試合中は、蛍光灯チャンバラで割れた破片がアーチを描いて客席に落ちていき、「まるで、狭い部屋で強めの火薬を爆発させているんじゃないか」と錯覚するほど、新木場1stRINGに響き渡る破裂音の数々。
細かい破片が散乱したまま、次の試合を行う所も中々にブッ飛んでました(笑)。
竹田vsマードックで飛散したリング上の蛍光灯の破片、セミメインで片付けずそのままにしてるの最高すぎる#gcwjapan
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
そうした状況でも観客を守るべく、セコンドに就く選手関係者達の尽力。
今回のデスマッチ中に「セコンドが邪魔で見えない!」等の声を聞きました。セコンドの名誉のために説明しますと、皆さんの身を守る為にセコンド陣が破片飛んで来る時受けております。296さんも血を流してました。それでも破片が飛んで来るけどお客さんに怪我して欲しくないんです。#GCW#GCWJapan
— 菊タロー (@kikutarochan) September 27, 2022
昨日のGCW新木場大会、全6試合のうち3試合が蛍光灯を使用
— 佐々木貴 (@doms_tono) September 28, 2022
ただでさえ無計画に暴れ回るGCW勢
セコンド陣の集中力たるや半端なものではない
それはお客様、選手の身を守り、大会をスムーズに進行させるため
殿は彼らを心から誇りに思います#pw_freedoms
蛍光灯デスマッチを裁く際、保護メガネ着用でレフェリングに臨んでいたパーチレフェリー。
デスマッチの進化に伴い、安全対策も進化している事を実感しました。
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Always evolving the safety measures taken while officiating death matches #ForTheRefBrand #GCWJapan #CelebrateProWrestling https://t.co/GOOJcGTcn4
— Perch (@PerchXLV) October 5, 2022
デスマッチを創るのは、選手だけでは無い。
③日本人デスマッチファイターはスゴい
今回のツアーでリミッターが振り切れていた海外勢でしたが、彼らを通じて、日本人デスマッチファイターのスゴさも改めて実感した次第です。
「ひとり、アメリカ人。ひとり、日本人。ひとり、イギリス人。世界のデスマッチファイターが日本で試合をしたい。何故なら、日本がデスマッチのトップだから!」
ドリュー・パーカー「ひとり、アメリカ人。ひとり、日本人。ひとり、イギリス人。世界のデスマッチファイターが日本で試合をしたい。何故なら、日本がデスマッチのトップだから!」#gcwjapan
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
ツアー初日のメインを締めたドリューパーカーによるマイクでしたが、この発言に違わぬ内容を、見事試合で証明していました。
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中でも突き抜けていたのは、全3公演に出場した竹田誠志と山下りな!
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竹田は今年、約半年以上に及ぶ欠場期間があったものの、今ツアーで組まれたジョン・ウェイン・マードックやシュラックとのシングルマッチで、一気に年間ベストバウト候補に躍り出る活躍。
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GCW JAPAN1日目終了!
— 竹田 誠志 (@crazykid0813) September 26, 2022
初遭遇のマードックは素晴らしいデスマッチファイターだった。
そして感覚だが手が合うなと。彼の本気はまだまだだと思うんでまた後楽園やら最終日に味あわせてくれ。久々のGCWのリング最高。
明日はモンスター退治。
明日も竹田誠志ワールドをお届け。#GCW pic.twitter.com/8zqbvjkhiP
竹田vsマードック、今年のベストバウト候補に入れたい
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
それくらい場内沸騰してた
これが非日常!!!#gcwjapan
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GCW2日目終了!
— 竹田 誠志 (@crazykid0813) September 27, 2022
モンスター退治に成功。
しかし奴の雑さに拍車がかかっててむちゃくちゃだったわw
非現実。
2日間終わったけどまだまだ殺り足らん。次は10.2ダムズホールで。アレックスにも借りを返す。
とりあえず軽く貧血気味なんでビール1本だけにして明日は現実に戻り家事育児頑張ります。#GCW pic.twitter.com/ewGPikziEt
竹田誠志ヤバイわ…
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 27, 2022
vsマードック、vsシュラックと、この二日間で2022年プロレスベストバウト候補に躍り出た
今回のジャパンツアーのMVP確定じゃないかな?
凄い!#GCWJapan
最終日メインのタッグ王座戦は惜しくも敗れてしまいましたが、【竹田の試合を見ることでしか味わえない非日常感】が存在する事を、改めて確信しました。
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また、GCWウルトラバイオレント王者としてツアーに参戦した山下りなも、存在感を遺憾なく発揮!
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山下りなを女子プロレスという枠内で語るには、選手としてあまりにも大きくなりすぎた印象。
一切物怖じすることなく、2度の防衛戦とメインで堂々たる姿を見せました。
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男子選手相手にも、対格差を感じさせないどころか、先手先手で攻めていく姿勢は、日本だと中々見れない姿だったような気がします。
所謂、受けて受けて千切られるような印象も山下には無かったので、それだけ相手と対等に渡り合っていた証左かと。
山下りなのデスマッチシングルは何度か見たことあるけれど、これは性差とか体格差とか超越していた…
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
完全に、デスマッチファイターとしてスペシャルワンになっている
GCWだからこそ見れた姿かもしれない
いやあ、カッコ良すぎましたわ!#gcwjapan
山下りな、女子レスラーというカテゴリーで語ることが小さく感じられる領域まで到達してしまったなあ…
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) October 4, 2022
海外のベルトを持って、堂々たる内容で守りきるんだもの
そういう試合を見れたのが幸せ#GCW #GCWJapan
それでいて、GCW勢に違和感なく入って溶け込む所も凄い。
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そんな山下の姿を、今回のツアーで見れたのは非常に刺激的でした!
かつて、頭にバケツを被ってハードコアマッチをやっていた時代を見ていた者としては、デスマッチ参戦後、ここまで化けると思わなかったので、感慨深さもあったり。
本当に凄いです!
まとめ
大盛況のうちに閉幕した、GCW JAPAN TOUR
冒頭の通り、今回の3公演は前売時点で全席完売。
怪我人もなく、内容も濃く、3公演に足を運んで本当に楽しかったです!
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全6試合で大体1時間40分くらい
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) September 26, 2022
コンパクトなのに、詰め込んでる満足度と内容の濃さが桁違い
これでまだ初日なんか…#gcwjapan
そして、何より印象的だったのは、会場内のルール。
私自身、新型コロナウイルス禍以降に行われたプロレス興行で、規制退場前に退出する観客を見かけなかったのは、恐らく久方ぶりの事でした。
動画禁止・声援禁止等に関するアナウンスを再三実施していた、プロレスリングFREEDOMSを始めとした関係者がいたからこそ、成し得た出来事。
個人的に、観客と運営が裏MVPだった気がします。
私が見る限り、コロナ禍以降の興行で規制退場前に早抜けする人を見かけなかったの、GCWの3日間が初めてだったかも
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) October 4, 2022
満員御礼でもこれだから、ホント快挙よね
運営と観客は裏MVP!#GCW #GCWJapan
GCW JAPAN TOUR、海外の試合を全く見ていない私でも滅茶苦茶楽しかった☺️
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) October 4, 2022
最終日で選手の名前と顔が一致し出した所でツアー終了なのが惜しまれるけど、また見れるよね…!🥺❤️
そして、ルールがバッチリ守られていた所に、プロレスリングFREEDOMSの底力を感じました
また見たい!#GCW #GCWJAPAN
【GCW日本公演、3日間ともに超満員札止めのご来場ありがとうございました】
— プロレスリングFREEDOMS (@PW_FREEDOMS) October 5, 2022
山下りなGCW UV王座防衛、葛西竹田組GCWタッグ王座奪取ならず
ダムズ軍対GCWの日米対抗戦はTo be continued・・
また感染症対策や観戦ルール、売店ルールへのご協力誠にありがとうございました#pw_freedoms #GCW pic.twitter.com/7y5PEdrdN7
ツアー最終戦のメイン終了後には、FREEDOMS勢がアメリカに参戦する事を示唆する場面も…。
葛西「お前らの持ってるタッグベルトだけじゃねえ。ニックゲージとやらせろ!」
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) October 4, 2022
佐々木貴「お前ら、ジャパンツアーが終わったからといって、これで終わりだと思うなよ。まだまだGCWvsフリーダムズ、to be continuedだ!」#GCW #GCWJapan #pw_freedoms
また、この熱い内容を日本で見たい。
海外の団体を見てこなかった私がそう感じる位、GCW JAPAN TOURは私の価値観を変える契機になりそうな3大会でした!
多くの感動をありがとう!GCW!!!
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今のこのご時世、外国人選手スタッフ総勢18名をアメリカから招聘し、コロナ感染者を出すことなく全日程を終えられたのは選手達の理解、そしてお客様のご協力があったからこそ
— 佐々木貴 (@doms_tono) October 4, 2022
本当に皆様ありがとうごさいました!
世界中をもっと自由に飛び回れる世の中に早くなってほしい🌍️#pw_freedoms #GCW pic.twitter.com/m59DTBziXr
GCWオーナーのブレット、レスラー達がまた来たいと言ってくれ、佐々木貴とFREEDOMS、各団体の選手やスタッフの協力があり、それにワイが微力ながら協力し、何より日本のファンの皆さんが観たいと言ってくれなければ日本公演は何ひとつ実現できなかっただろう。ありがとうございました!#GCWjapan
— 菊タロー (@kikutarochan) October 4, 2022