令和4年のGO ACTION〜第十六回・Now I’m here〜
はじめに
潮崎豪4番勝負から、約半年が経過した。
あの一戦を境に、両者の環境は変化した。
日本武道館メインの座を潮崎に"奪われた"拳王は、7.16日本武道館大会で悲願のメインイベンターの座を射止めると、約5年ぶりにGHCヘビー級王座を戴冠。
一方の潮崎も、拳王戦での敗戦から建て直すと、4.30両国国技館大会で拳王より先にGHCヘビー級王座を戴冠している。
お互いに至宝奪取を果たした後、実現した再戦の舞台は『N-1 VICTORY 2022』公式戦。
リーグ戦の折り返し地点で、双方2勝1敗という公式戦の戦績。
早くも、互いの現在地を証明する場が訪れたのである。
2022.8.17『潮崎豪vs拳王』
仙台サンプラザ大会のメインイベントで組まれた、潮崎と拳王の一戦。
この日のセミファイナル終了時点で、Aブロックの最高得点数は4。
共に勝ち点4同士で並ぶメインの勝者が、ブロック単独1位に躍り出る構図となった。
拳王が腕を攻める展開は今年2月と同様。
ただ、潮崎も2020年の横浜文体で見せたような、膝へのラリアットや変型テキサスクローバーホールドを用いて脚攻めへ。
2020年のフルタイムドローと似た匂いを試合から感じられたのは、そのせいだろうか?
それでいて、潮崎も拳王も、一点集中攻撃を被弾しているとはとても思えないチョップとキック!
拳王もリーグ戦の重要局面で新たな技を投入するチャレンジ。
(この技、凄く良かったです!)
終盤、潮崎が正調の豪腕ラリアットを決めるも、カウントは2…。
潮崎が2発目の豪腕ラリアットを狙うも、拳王が躱してからのスリーパーホールド。
潮崎がダウンしたと見るや、すぐさまP.F.S.を命中させて勝負あり…。
勝ち点を6まで重ね、Aブロックの単独1位に躍り出たのは拳王!
潮崎としては、貯金なしの五分に戻る、手痛い2敗目を喫した。
まとめ
半年ぶりの再戦は、拳王の勝利で終わった。
しかし、試合後の拳王から出たコメントは、半年前と異なり、潮崎の強さを認める内容だった。
公式戦も折り返し地点を過ぎて、潮崎の戦績は2勝2敗。
残りの公式戦は3試合。
勝ち点4で2位グループに喰らいついているとはいえ、今回の『N-1』で藤田和之から勝利しているイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr、2022年2月の4番勝負で敗れた田中将斗、2019年7月にフルタイムドローとなった鈴木秀樹と、その後は難敵が続く。
ブロック1位通過に向け、試練のリーグ後半戦が幕を開けようとしていた…。
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