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ゆらゆらに新しい発見"マリメッコ ボタニカルガーデン"

マリメッコの柄を映像化したギャラリー、と聞いただけで見に行かないわけにはいかなかった。

場所は松屋銀座に1964年開設された「デザインギャラリー1953」。毎回興味深い展示をしている。
今回はマリメッコの2022年春夏のテーマである「ボタニカル」を象徴するデザインパターンを動画化。映像による没入感を楽しむことができる。


マリメッコのデザインは普遍的で、時代や年代、国、テイストを選ばない。それは植物など身近に存在するモノをよりシンプルに抽象的にデザインへと昇華している。
そしてファブリックやクロージング、食器などあらゆるアイテムへ展開されているが、それらの柄は通常静かにそこに佇んでいる。
今回このテキスタイルが映像によって微かにゆらいでいる。それは何とも新しく、ある意味テキスタイルの着想を垣間見ることができた。

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1.植物が呼吸しゆれ動く"フロレッティ"

荒々しく成長するつる植物からインスパイアされたデザイン。デザイナーはアンッティ・ケッキ。ハサミで紙を切ってかたち作りプリントされている。フルーレはフェンシングの種目の一つで、形状が交差したフェンシングの剣に似ていることからこの名称となった。ゆれ動くことでよりみずみずしさと植物の呼吸を感じ取ることができる。

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2.マリメッコたるワクワク感"レイッコクッカ"

こちらもアンッティ・ケッキによるデザイン。「レイッコクッカ」は切り花という意味。紙から切り取られた花、葉、茎で構成されたプリント。これはマリメッコの服のカットやシルエットへのオマージュだという。確かにここにマリメッコのあらゆる要素が凝縮されている。華やかでワクワクするし、色の組み合わせが絶妙だ。

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3.差が出るモノトーン"キヴェット"

マリメッコの伝説のデザイナー、マイヤ・イソラによって1956年発売されロングセラーとなっている「キヴェット」(写真右)。小石を意味し、少しずつかたちが異なる円が温かみを生み出している。マリメッコはモノトーンも秀逸だ。シンプルなデザインのモノトーンは埋もれやすい。しかしマリメッコが展開するモノトーンは、そのテキスタイルに微妙に心地よい変化が施されている。それらがマリメッコのアイコンとなり、他のデザインとの差になっている。

いつかは動画でゆらゆら揺れるテキスタイルをそのままTシャツやシャツにも取り入れられる世の中になるのだろうか。そうなったらデザインはもっと楽しくなるだろう。

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