光の入り具合がほどよい"淀橋教会"
知らずに好きになっていた事について語ります。
教会建築や教会音楽が好きであり、身近な存在である。過去にこちらの教会のインマヌエル礼拝堂でヨハネ受難曲を歌う機会があった。レチタティーヴォやコラールの響きが天井に舞い上がり、やがて降り注ぐ。建物に息が吹き込まれ、音楽と融合する感覚にいつも鳥肌が立つ。
1.天井を見上げると十字の光が降り注ぐ
プロテスタントの教会は特に光の取り入れ方が重要な役割を果たす。1998年に竣工したこの教会は複雑な天井形状を可能とし、中央にある十字のスリットから光が降り注ぐ。光はあらゆる形あるものを超越して人々に届く。
2.百人町の街中に合ったスケール
百人町といえば友人とサムギョプサルを食べに行く場所。賑わいのある通りにあり、類似のカテドラル大聖堂のような荘厳な印象はあまりなく、民衆が集う街の教会のサイズ感である。近くの中央線を走る電車の音が室内に響き渡るのも心地よい。
3.和洋折衷?無国籍な設え
礼拝堂の正面の開口部には障子戸があり、その先にある竹の庭が臨める。空間としてはドームが重なったビザンチン建築を彷彿とさせる。仕上げはコンクリートと木のモダンで普遍的な表情。様々な国籍、背景を持つ人々が思いを馳せることができる。
またいつかここで歌いたい。サムギョプサルも食べたい。