子供服リメイク
ここでは、過去に製作したリメイクアイテムを失敗も含めて簡単にご紹介致します。
母目線で考えるパタンナーが、昨年リメイクしたのは、サイズアウトした子供服(ズボン)。
今回は、リメイクと言うよりアップサイクルに近いかもしれません。
【牛乳パック踏み台】形をアレンジ
我が家では、子供達にリサイクルに関心を持ってもらおうと、ペットボトルのゴミ出しや、古紙などのリサイクルの分別を日々手伝ってもらっています。
今は何でもやりたい盛りなので、喜んで手伝ってくれて母は大助かり。
その一環で、リビングには廃材コーナーを作っていて、空き箱や段ボール板トイレットペーパーの芯など、少量ストックして、そこから好きに廃材工作に使っていいよー!と言っています。
そんな中、昨年の長い休園(緊急事態宣言)を利用して、牛乳パック踏み台を親子で一緒に製作しました。
作るのは結構大変でしたが、みんなで協力して出来た踏み台はその日から大活躍!
がしかし、来客も無いことからカバーをずっと作らないまま使用していました。
ガムテープ丸出しでお恥ずかしい…。
よくネットで見かける六角形を少しアレンジした形。
いつかカバーを作らなきゃな…、と思っていたのですが、
程よい素材が見つからず、仕事も忙しく数ヶ月の間放ったらかし。
ところが、娘の一言でやっとスイッチが入ったのです。
「このズボン、きついー!」←これです。
そのズボンが厚手で伸縮性のある生地。
求めていたのはこれだ!となり、製作意欲が湧きました。
子供服は、サイズアウトしたら捨てるだけ。
踏み台もいつかは捨てる事になるだろう…という事で、
今回は、サイズアウトした子供服を牛乳パックカバーにアップサイクルしたので記録しておきます。
【牛乳パック踏み台カバー】
今回サイズアウトしたズボンは、真冬に着る裏起毛の厚手素材。
踏み台としてクッション性も伸縮性もありカバーには最適!
ひとまずリブ部分を切り離して大まかに分解。
※この時、リブの横、ギリギリで裁断しないことがポイント。
たまたま脇線に接ぎがないズボンが、アレンジした踏み台の上の形にピッタリ。
側面もそれぞれの長方形のパーツのサイズに裁断。
(柄はチェックなので出来るだけ柄合わせ)
今回は伸縮性の強いものだったので、縫代を付けず踏み台の上がりサイズで裁断。
縫代分が伸びてフィットする計算。(使う素材によって違います。)
最初に側面を縫い合わせて筒の状態にします。
縫代は割り、0.5cmステッチ。
上部を縫い合わせると、フィット感も調度良い。
ここまで順調ですが、底をどうするか?
このままでは、使用していたら滑って動いてしまう…
そこで、ズボンのウエストのリブを使う事にしました。
縫代を2.5cmぐらい残していたので、これを底に縫い合わせます。
すると、この様にリブが伸びてしっかり収まります。
これなら、洗濯時の取り外しも簡単!
ウエストのリブまで余すことなく活用した、牛乳パック踏み台のカバーが完成しました。
踏み台もゆくゆくは必要なくなり捨てるだけ。
だったら、カバーも捨てる子供服で十分です。
今回のポイントは、子供服に多い伸縮素材を活用した事。
洋服にリメイクする時とは違い、あくまでも後々捨てる前提の物なので、今回は裁断にも時間をかけずパターンも作っていません。
サイズは大きく作って皺が寄るより、小さく作り、伸ばして合わせれば良いのです!
それがカバーを作る時のポイントです。
ただ、その時、必ず裁断前に使う生地がどれくらい伸びるものかを確認する事。
それは素材によって全く違います。
何を作る時でも、生地を選ぶ際は、必ず生地の伸縮も確かめてから購入しますよね。
パタンナーは、まずパターンを引く前に、素材が縦横どれくらい伸びるのか、テンションを確認してから、パターン製作に取り掛かります。
同じデザインでも、素材によってパターンは変わるので、伸縮性は生地選びに大事なポイントです。
伸縮が必要なアイテム、不要なアイテム、生地選びでクオリティも変わるので、本当に難しいですよね。
永遠の課題です。
before
after
子供服は、脱着を簡単にする為、伸縮素材が使われれいることが多いので、サイズアウトしたら何かのカバーにアップサイクルしてみるのはいかがでしょうか?
カバーと言っても色々あるので楽しめると思います♫
この様に、これからもリメイクアイディアをシェアしていくので、
興味のある方にとって、少しでも製作のお力になれたら嬉しいです。
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宜しくお願い致します。