電波少女の日記

尊敬していた人に裏切られた。

その人は作曲家で・・・基本的にボーカロイドか低音でハスキーボイスの女声を歌唱担当にしている方だ。
私は数年前にその人を偶然見つけてから唯一無二の世界観に強烈に惹きつけられ、ずっとずっと尊敬し続けていた。CDは買わないタイプだったが、それでも、グッズも、CDも、みんな買っていたくらい本気で推していた。
そして私は20の誕生日にその人に作曲依頼したのだ。本当に大ファンだったからこそ絵もMVも全部お願いした。私の声質は押さなくてその人の世界観には合わないかもしれない…でも、それでもどうしてもその人が良かったから。まるで私の人生の全てを知り尽くしたような歌詞とその人にしか創れない世界観が核融合して最高傑作が出来上がったのだ。

でも、とある女がその人に作曲依頼をしてから全てが狂い始めてしまった。
そして最悪なことにその人はその女にハマってしまい本気で推すようになったのだ。こちらからしてみたら完全にポッと出だ。
私は下積み時代のその女の裏垢を知ってたしその女のの元カノ(昔ふたりでユニット出てた)が私の昔の友達だったから知っているが、あの女はあんな天使ヅラしてるけど性格はドン引きするほどのカスなんだ。その女はほかの人にもオリジナル曲を提供してもらっているし、どうせ所謂メンヘラがすきそうな曲を作る人たちにバズ利目的で依頼してるだけだろう。
たまたま人気出たからって調子乗りやがって天使気取りかよ。
何が天使だよ。何が歌い手だよ。気持ち悪いな。
目を覚ませよ。人気者キドリだって社会に出れば凡人なんだよ。
お前は人間だ。

そしてついに最悪なことが起きてしまった。
クリエイター様からその女の方に歌唱依頼したのだ。
まさかこいつが採用されるなんて。
ええ葬式のつもりで動画再生してやりましたよ。
世界観と声合わなすぎっておもいましたね。
ほんと贔屓もいいところ。

信じられない
何を信じたらいいの
誰に縋ればいいの
誰なら私を認めてくれるの

私は......自分の声が嫌い
やっと好きになれたと思ったのに
勝てない 勝てない 勝てない

最初に楽曲依頼したの私なのに

技術が伴わなかったんだ 私は去勢張ってるだけで空っぽなんだ

そっか

でも、でもさ
貴女が言ったとおりのことをするよ？
「どうせなら悪あがきをしたいんだ」
みんなに与えてやる

だから敢えて今の名義で新曲を出そう。
歌唱で可能な限りのベストを尽くして最高傑作を出そう。
あの曲なんかなかったことになるくらいの最高傑作をだそうか。
私の声は私以外には出せない性質の声なんだから。
私は私のスタイルで勝ち取るんだ。
負けねぇよあんな自称天使なんかに、クソが！！
去勢でいい、負けない。私の声が好きな人はちゃんといるんだ。

あの女があの人に作曲依頼した時点でこうなる運命は決まってたし私が入る隙間なんてとっくになかったんだろう
ああ 好きだったよ
あなたの世界観にもっと酔い続けていたかった

尊敬してました 大好きでした さようなら

日記の最後に私の好きな曲を紹介しよう
「君は一生私を忘れない」
誰にでもあることの次元は越えた　ああそうさおやすみ
https://youtu.be/80JW5bSxowg?si=qakP8Ith2-DC2UtA