見出し画像

電波少女の日記

昔っから私は解離を起こしがちである。特に花火大会を見たあと、イルミネーションを見たあと、旅行先から帰ったあと。綺麗な夜景を見てる時、夜遅くに学校から家に帰る時、とにかく、楽しいことがあった後、一人になると途端に現実味をなくしてしまう。まるで、ネジ巻式の歯車で動かされた舞台装置の中に一体だけだけ間違えて放り込まれたお人形さんのように、間違ったところに嵌められたパズルのピースのように、私だけ何かが違うのである。自室のドアを開けるとカラフルな音で彩られてた空間が虚数のコードの陳列になって、無機質な画面の光だけが私の顔を照らす。本当にみんなが私を認識してるのか分からなくなる。まるで幽霊にでもなったみたいに。薄布越しにしか世界に接触できない錯覚に陥る。
そうそう、私は無機質なものが大嫌いだ。リコールのCM、感情のこもらないアナウンス、放送テストのカラーバー、そういうそこに人がいるはずなのに温度が感じられないものが苦手だ。そして無音が大嫌いだ。何も音がない時がいちばんうるさいんだ、空気が擦れる音が、耳鳴りの高音や蝉みたいな音が、私の弱った頭じゃ抱えきれない量の思考を無理やり回し続けるHDDの騒音が、私の頭で乱反射する。うるさくって仕方ない。それを誤魔化すためにいつもいつも音楽をかけている。そういえば、私が初めて心療内科に行ったときの理由は「寝る時頭がうるさくて全然寝れない」だったなぁ。
私はいつから一時的にしか満たされなくなってしまったのだろう?愛情も幸せも注いでも直ぐにこぼれ落ちてしまう。壊れた電波の脳内ノイズの音声波形の横Gで紙コップの水は全て零れ落ちるしハンドルに向かって嘔吐してしまう。私の心に大穴を開けた人。私の心を叩き割った人。私の心をセロテープでなおしてくれた人。そしてそれを木っ端微塵にした人。もう、めちゃくちゃだ。もはや私の心は原型を留めていない。そういえば、この頃ずっと甘いものを摂取し続けている。甘いものは愛情の代替品になるって、大昔にどっかで聞いた。
とにかく早朝は頭が忙しい。ずっとずっと脳が文章を出力し続ける。特に意味の無い現実直視と現実逃避。反芻思考のコーヒーカップ。だからnoteに脳内の文章をそのまま書き綴っただけだ。支離滅裂なのはわかってる、でもアウトプットしないと脳みそがパンクしてしまう。noteは私のSDカードなの。
いつもそうだけど今日は特にうるさい。この頃ずっと眠りが浅かったからだろうか?この前掃除した時に見つけた昔の睡眠薬の生き残りを飲み込んだ。思考の強制終了をさせて。何も考えたくない。何も考えたくないの。何も考えたくないよ。ねぇ、教えて、私は本当に実在するの?

日記の最後に毎回恒例私の好きな曲を紹介します
「おくすり飲んで寝よう」
ちっちゃな頃から変わり者のフリをしてる ひねくれちゃっている
https://youtu.be/GWAtnzcbfFQ?si=hO_mfUspsbrY2feN

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?