自分で考えてるから言わないで
息子は今日は3時間目の体育から参加すると決めていた。
登校時はいつも、息子から
「(学校に)行こう」
と言ってきたタイミングで出発する。
3限の前の20分休みには沢山の子どもたちが校庭に出て遊んでいる。
息子はいつも、その様子を見るとドキドキして、自分の下駄箱にも行けないので職員玄関でスリッパを履く。
でも、今日はすぐに体育なので本当は人のいない時間に自分の下駄箱にある運動靴を履きたかった。
しかし今日も息子からの「行こう」のタイミングで出たところ休み時間直前の登校になってしまった。
息子は職員玄関から入りスリッパを履き、相談室に向かった。そして体操着に着替えてから再び玄関に行って、スリッパから運動靴に履き替え体育に参加した。
それを見ていた私はつい、
「あと5分早く出たらうまくいったかもね」
と口出した。
すると息子は
「自分で考えてるから言わないで」
と言った。
そうそう。
自分で考えてるんだよ。
失敗したから考えようとしている。
失敗するから成功する。
何も言わなくていいんだよね。
思い返せば、つい最近まで息子は校庭に子どもたちがいるだけで学校の敷地に入れなかった。
何度、学校の目の前まで行って、引き返したことか。
それが、今体育や遊びなど学校生活を「やりたい」という気持ちがきっかけとなり、“校舎に入る”という、実際の行動へと変化した。
3限の体育は本人の希望で体育館までの送迎。
4限の支援学級の算数も本人の希望で教室までの送りだけ。
自分で考えて動いている。
周りとか、世間体とか…
気になる私も認める。
うんうん。
真面目ちゃんの私。
だから悩む。
向上心がある私。
だから落ち込む。
自分が好きなんだな〜
大好きなんだよね。
だから気になる。
息子と同じ目線になってみる。
そこには自分で考えて動いている息子がここにいた。
4限のあとの給食。
いつもは職員室までの下膳を、私に付添を求める。
そもそも、下膳に行けないところからのスタートだった。
今日は私が食後にトイレに向かうと後ろから私を呼ぶ声が。
「(下膳)おねがーい」
でも、トイレに行きたかったので、そのままトイレに向かった。
戻ってくると相談室にいた息子がいない。
一人で職員室まで下膳しに行っていた。
「職員室楽しかったよ」
ニコニコしながら戻ってきた息子。
考えて、動いたね。
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