バドパウエル生誕100年!
モダンジャズピアノの開祖バドパウエル
1924,9,27生まれ、今年で生誕100年!という事を馴染みのお客さんに先日教えてもらったうえに未発表CDBOXまで頂きました。ありがとうございました!じっくり楽しませて頂きます🙇
バドの事を僕のザックリした感覚でいえば、ジャズピアノを「楽しい」から「カッコいい」にアップデートした天才って感じがします。
スイング以前のジャズピアノはどんなテクニシャンでも聴こえてくる印象はどこか可愛らしいものが中心だった気がします。それはそれで大好きなのですが、ジャズピアノの魅力の中心が、バド以降の演奏はカッコいい、或いは狂ってる笑、に変わっていったように思うのです(例外としてエリントンには幾つかカッコよく狂った演奏もありましたたけど)。
とにかくカッコいいバドパウエル。という事で過去ブログからバドのこんな記事をコピペしてみま〜す↓
Bud Powell『the complete 1947-49』
「ジャズピアノここに極まれり!!」と当時の熱狂的ジャズファンは1947年のバドパウエルの初リーダー作を聴いて狂喜乱舞したと勝手に想像します。そう断言したくなるくらいこの演奏はカッコイイんです。ジャズという音楽が生まれて約50年。ラグタイム、ブルースなどの影響のもと、ストライドやブギウギ、スイング等の様々なピアノ・スタイルを経て、偉大な先人達の後に現れたバドのピアノは実にモダンで、ジャズ界一のテクニシャンといわれたアートテイタムにも迫るテクニックと、何よりアドリブのひらめきのキラメキに満ち満ちていて今の私にも感動を与えてくれます。
その後パウエル派と呼ばれる名手は数多く出現しますが、私の知る限り47年から50年頃のバドがオンリー&ナンバーワンな魅力に溢れているように思います。さすがは元祖、やっぱりオリジネーターってすごいですね。
アップテンポでの一糸乱れぬ運指と、楽しくリラックスして奏でられるミディアムテンポ、よく聴くとタメの効いたとても美しいスローバラード。そしてそれらのどの曲にも共通する浮世離れしたようなピュアな空気感。このCDは47年の初リーダー作8曲を含む47年から49年の録音を網羅したもので、全盛期の彼の演奏を堪能できます。
しかしこの傑作リーダー作を吹き込んだ47年は彼にとっては大変な年でもあったそうです。45年にとあるトラブルから直接ピアノの教えを受けたこともあるセロニアスモンクを警官からかばい、警棒で頭を強打されます。以来頭痛に苦しむようになってしまったのですが、その後症状は悪化。そして酒とドラッグの日々が…。47年には医師に精神障害との診断を受け、電気ショック療法も行う11ヶ月間の施設収容を余儀なくされたそうです。
でも残された音楽からはそんな悲しき背景は全く感じられません。縦横無尽にピアノを弾くバドの演奏は楽しく、美しく、そしてリラックスしているようにさえ感じられるのです。バドにとって辛く苦しい1947年だったかもしれませんが、鍵盤の前に座ったひとときの時間は間違いなく幸福だったのだと思います。
私もこのアルバムを聴く時は珈琲でも飲みリラックスし、何も考えずに只々ここにある素晴らしい音楽に身を任せたいと思います。
オススメの曲
1曲目から16曲目までがピアノ・トリオによる演奏
鮮烈なアップテンポ「indiana」「bud's bubble」「nice work if you can get it」「tempus fugue-it」「cherokee 」「all god's chillun got rhythm」
その他の10曲がリラックス&バラードでお店でもよくかけます
17曲目から24曲目がトランペットやサックスを含むセッションですがこちらも素晴らしいです。
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