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マイルスの静謐な美
ジャズの大名盤マイルス・デイビス『カインド・オブ・ブルー』。私も大好きな一枚です。なにより一曲目の「ソー・ホワット」のカッコ良さといったらありません。その他のミディアムテンポの曲ももちろんいいですね。
しかしこのアルバムに2曲収録されているスローナンバー「ブルー・イン・グリーン」と「フラメンコ・スケッチズ」が何ともいえず好きだ、という方も世界中に大勢みえるのではないでしょうか?私もその一人です。
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初期国内盤CD
ゆったりとしたテンポで音数少なく奏でられるジャズジャイアンツ達のソロ。品良くサポートするリズムセクション。マイルスのソロを筆頭に、言葉少なに語られるようなダンディズム…あーカッコ良すぎて文章にしているとなんか照れ臭い、笑。でも音楽そのものには哀愁的な気恥ずかしさ、みたいなものはこれっぽっちもないのです。それでいてメインのメロディは分かりやすく程よくポップ。レッド・ガーランドとやっていた頃より深く、その後ウェイン・ショーターと作ったスロー程は抽象的ではない。この時期の静謐な美しさが大好きなのです。
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ああーーこういうマイルスのスローナンバーがもっと聴けたらなぁ、と思う方も多くみえると思います。
そこでそれ程多くは無いけれど私の知っている、静謐なマイルスが収録されている盤を3枚紹介します。
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『seven steps to heaven』
『quiet nights』
まずは『サムデイ〜』から3曲
「old folks」
「dead-dog」
「I though about you」
次に『セブン ステップ〜』から1曲
「I fall in love to easily」
そして『クワイエット〜』から1曲
「summer night」
どれも静かで良い曲ばかりだと思います。全部で43分というのも丁度いいかな。この編集盤CDを昔作って今も時々聴いています。Apple Musicが聴ける方でこのプレイリストを聴いてもらえるなら、真夜中か早朝、又は心を鎮めたい時がオススメです。元気になりたい時にはオススメしません、まったり寛いで聴いて下さいね。↓タップして下さい ♪
https://music.apple.com/jp/playlist/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89/pl.u-aZb0gKZTozKxa2
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しかし様々な新しい挑戦を繰り返し、ハードな演奏も数えきれない程のマイルスが、こんなにも静かで美しいスローも残してくれていたというのが嬉しいです。本当に幅の広い人だったんだなと思うし、だからこそジャズといえばパーカーでもサッチモでもなく、まずはマイルスの名前が上がってくるのかなぁと思ったり。そしてバラードを演ってもクールなマイルスはやっぱり最高にカッコいいですね☕️