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エリントンのスロー&ミディアムがたまらない

前回「リラクシンとぬるま湯 ♪」というnoteを書きましたが、書き忘れていました!この方を。そうデューク・エリントンです。私はエリントンのスローからミディアムテンポの曲の大ファンで、長年超いい湯加減的快楽に浸っているのでした。以下は以前noteではないブログ『珈琲とジャズ』に書いた文章です。よかったら読んで下さいね☕️

廉価box 内容は抜群 ♪

「moon mist」(なんて素敵なタイトルでしょう)を聴きながら、丁寧に焙煎されたコーヒー豆をミルで挽けば、たまらない香りがエリントン・ミュージックとともにたちのぼり至福の時間が訪れる。

私にとってデューク・エリントンの音楽の一番の魅力は、ちょっと安直ですが「聴いていて気持ちいい」の一言に尽きます。それは他のジャズミュージシャンの作り出す音楽とは一味違った、エリントン・ミュージックでしか味わえない「気持ちよさ」なのです。きっとそれは何十年も前から「エリントン・カラー」という言葉で表されてきたものに違いありませんから、決して私だけが感じているものではないようです。多くのジャズファンがその「カラー」に魅了されてきたようです。実際の色に例えるなら、黒に近い焦げ茶に少し紫が混じったような色かなぁ?と思います。そしてその色は私にコーヒーの琥珀色を連想させます。
 
 楽しく、エキゾチックで、妖艶で、時にはアグレッシブにキメてくるそのサウンドの虜です。作曲された部分とアドリブ部分の実にナチュラルな融合、重層的だがすっきりとした魅惑のハーモニー(ここもコーヒーのブレンドの話しみたいですね)、抜群のソリスト達。このBOXの中でもジミー・ブラントンとベン・ウエブスターのいた時代が中心の1939年〜44年あたりのdisc3〜6が特に大好きです。
 
 20世紀には「素敵な女性とエリントンの音楽、それ以外は全て消えてしまえばいい(ボリス・ヴィアン「うたかたの日々」)」といった、私くらいの年になると少し気恥ずかしい気もする文章も生まれましたが、そんな文章を書かせてしまう魅力がエリントン・ミュージックにあることは今でも十分に理解できます。上品な「艶」に包まれた、楽しくもエレガントなジャズですね。
 
〈オススメの曲〉
天才ベーシスト、ジミー・ブラントンが冴えるアグレッシブ・ナンバー
「koko」

楽しくスインギーな
「bojangles」「never no lament」「in a mellotone」「are you sticking」「just a settin' and a rockin'」「clementine」「five o'clock drag」「perdido」

アイヴィ・アンダーソンのヴォーカルも最高な
「so far,so good」「at dixie roadside dinner」「jump for joy」「five o'clock whistle」「i got it bad and that ain't good」「rocks in my bed」「i don't mind」

メロー&リラクシン。まるでお風呂でまったりとしているような心地よさ♨️
「sophisticated lady」「morning glory」「blue goose」「all too soon」「my greatest mistake」「warm valley」
「after all」「chelsea bridge」「moon mist」「someone」



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